ミニ・レビュー
ウィンナ・ワルツやポルカ……といえば、小粋さや戯れを求めるかもしれない。しかし、ライナーの指揮は真摯で緻密。「美しく青きドナウ」の格調高い旋律と崩れのないリズム。さわやかな風が吹き抜ける「〜の村つばめ」の心地よさ。音楽的純度の高い名演だ。
ガイドコメント
ステレオ初期の黄金コンビ、ライナー&シカゴ響の名演が蘇る。音楽に対する厳格な姿勢ばかりが強調されてきたライナーも、こんなに楽しいウィンナ・ワルツやポルカの演奏を残している。
収録曲
01ワルツ「朝刊」op.279 (J.シュトラウス2世)
02皇帝円舞曲op.437 (J.シュトラウス2世)
03ワルツ「美しく青きドナウ」op.314 (J.シュトラウス2世)
04舞踏への勧誘 (ウェーバー/ベルリオーズ編)
05ワルツ「オーストリアの村つばめ」op.164 (ヨゼフ・シュトラウス)
06楽劇「ばらの騎士」〜ワルツ (R.シュトラウス/ライナー編)
07ワルツ「ウィーン気質」op.354 (J.シュトラウス2世)
08喜歌劇「女王陛下のハンカチ」〜ワルツ「南国のバラ」op.388 (J.シュトラウス2世)
09喜歌劇「ジプシー男爵」〜宝のワルツop.418 (J.シュトラウス2世)
10ポルカ「雷鳴と電光」op.324 (J.シュトラウス2世)