ミニ・レビュー
これは、ごたまぜの色物をことさら面白がってみせる現代の先端気取りの連中とは関係ない。そしてそのかっこうの標的。ブラジルの音楽、心情と、“バッハ的”とヴィラ=ロボスが思ったものと、幾分かの対位法的書法との混合による非常に奇妙な世界。
ガイドコメント
ART(アビーロード・テクノロジー)による優れた音質が楽しめる名盤シリーズ《グレート・レコーディング・オブ・ザ・センチュリー》10点中の1枚。ヴィラ=ロボス晩年の貴重な自作自演。
収録曲
ヴィラ=ロボス:
01ブラジル風バッハ第5番 (ソプラノとチェロのための)
02ブラジル風バッハ第2番 (オーケストラのための)
03ブラジル風バッハ第1番 (チェロ合奏のための)
04ブラジル風バッハ第9番 (弦楽合奏のための)
演奏
エイトール・ヴィラ=ロボス指揮 フランス国立放送交響楽団 (1)ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘルス(S) フェルナンド・ベネデッティ(VC)