ミニ・レビュー
2009年のエリザベート王妃コンクール覇者のデビュー盤。生まれは台湾。この安定感、この張りのある若々しい音色は注目。タルティーニも実に瑞々しいが、フランクにおけるスケール感の豊かさと、ほのかに香るロマンは成熟した大人の味。ピアノ伴奏も万全。
ガイドコメント
2009年のエリザベート・コンクールで、最年少参加ながら圧倒的な評価を得て優勝したレイ・チェンの日本デビュー・アルバム。彼のヴィルトゥオーゾぶりと、深い音楽性とをみせつける一枚となっている。
収録曲
01ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」 (タルティーニ/クライスラー編)
02無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004〜シャコンヌ (J.S.バッハ)
03伝説曲op.17 (ヴィエニャフスキ)
04創作主題による変奏曲op.15 (ヴィエニャフスキ)
05ヴァイオリン・ソナタ イ長調 (フランク)