ミニ・レビュー
長い間、作品9の「ラ・チェトラ」を、手書きパート譜の形でカール6世に再献呈したものと考えられていたオーストリア国立図書館所蔵の自筆譜。その中から、多くの異版を参照しつつ再構成して世界初録音した6曲を収録。マンゼの溌剌としたアプローチが魅力的だ。
ガイドコメント
マンゼによるヴィヴァルディ・シリーズの第2弾。自筆譜を検討した結果、「ラ・チェトラ」とは違うカール五世への献呈曲集であることが判明し、世界初録音となった。マンゼの自在な演奏が魅力の1枚。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01ヴァイオリン協奏曲第2番ハ長調RV.189
02ヴァイオリン協奏曲第10番ホ長調RV.271「恋人」
03ヴァイオリン協奏曲第3番ハ短調RV.202
04ヴァイオリン協奏曲第7番ハ長調RV.183
05ヴァイオリン協奏曲第11番ホ短調RV.277「お気に入り」
06ヴァイオリン協奏曲第4番ヘ長調RV.286
演奏
アンドルー・マンゼ(VN,指揮) イングリッシュ・コンサート