ミニ・レビュー
モダン・オケによる、しかもフルート版の「四季」。筆者のように偏見に満ちたリスナーほど、あっと驚かされる。ジャケットにある演奏家たちの笑顔と同様に清々しい演奏を聴くと、やはりヴィヴァルディがクリエイトしたスコアの偉大さに想いを馳せてしまう。
ガイドコメント
近年はサイトウ・キネン・オーケストラでの活躍が顕著な工藤重典が、パイヤールのサポートを受けて「四季」をフルートで演奏。フルートの柔らかな音はヴァイオリンとは違った魅力を放つ。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01フルート (ヴァイオリン)協奏曲第1番ホ長調RV.269「春」
02フルート (ヴァイオリン)協奏曲第2番ト短調RV.315「夏」
03フルート (ヴァイオリン)協奏曲第3番ヘ長調RV.293「秋」
04フルート (ヴァイオリン)協奏曲第4番へ短調RV.297「冬」
05トリオ・ソナタ ト短調
演奏
工藤重典(FL) ジャン=フランソワ・パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団 (5)ミッシェル・ジブロー(OB) ジャン・バルト(VC) リチャード・シーゲル(HC)