ミニ・レビュー
フランスの女流奏者&イタリアの古楽奏者たちによるヴィヴァルディの三つの協奏曲と「四季」。通奏低音以外は各パート一人という最小編成のため、涼風のように軽やかで、見通し良好。度肝を抜くような過激さはないが、決して予定調和的ではない。感興の趣を活かしたヴィヴィッドな佳演だ。
ガイドコメント
カフェ・ツィマーマンの第2首席だったベイエールが率いるリ・インコニーティによる瞠目の「四季」。メンバーの大半がイタリア人でもあり、情熱的で刺激に満ちた、作品の本質を鮮やかに伝える演奏となっている。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01協奏曲ト短調RV.578a〜2挺のヴァイオリン、チェロ、弦楽と通奏低音のための
02ヴァイオリン協奏曲変ロ長調RV.372「キアーラ夫人に」
03ヴァイオリン協奏曲ホ長調RV.269「春」
04ヴァイオリン協奏曲ト短調RV.315「夏」
05ヴァイオリン協奏曲ヘ長調RV.293「秋」
06ヴァイオリン協奏曲ヘ短調RV.297「冬」
07ヴァイオリン協奏曲ロ短調RV.390
演奏
アマンディーヌ・ベイエール(VN) アンサンブル・リ・インコニーティ