ミニ・レビュー
川久保賜紀はモダン奏法に徹しながら、イ・ムジチのような重厚な演奏とはまったく異なる、実に颯爽とした「四季」を創り上げている。特に輝かしいアレグロの小気味良さは格別だ。紀尾井シンフォニエッタとの一体感も素晴らしく、親密にして当意即妙な音楽的対話を楽しむことができる。
ガイドコメント
川久保賜紀の、エイベックスからの2度目の協奏曲録音。紀尾井シンフォニエッタ東京との共演で、室内楽的な親密さも、ダイナミックなコントラストも持ち併せた、魅力あふれるヴィヴァルディの「四季」だ。
収録曲
ヴィヴァルディ:〈ヴァイオリン協奏曲集「四季」〉
01ヴァイオリン協奏曲ホ長調op.8-1 RV.269「春」
02ヴァイオリン協奏曲ト短調op.8-2 RV.315「夏」
03ヴァイオリン協奏曲ヘ長調op.8-3 RV.293「秋」
04ヴァイオリン協奏曲ヘ短調op.8-4 RV.297「冬」