ミニ・レビュー
天才奏者ミヒャエル・フォルムがヴィヴァルディと18世紀ヴェネツィアをキーワードに、リコーダーの音色で綴った魅力あふれるアルバム。シンプルであるがゆえに人の心に訴える木の響き。その笛に吹き込む息により生み出される無限の表現力で、当時の室内楽作品を聴かせる。録音がすばらしい。
ガイドコメント
カフェ・ツィマーマンでも活躍する俊才ソリスト、フォルムとベルナーを中心としたリコーダー・アルバム。ヴィヴァルディをはじめ18世紀イタリアの作曲家たちのソナタを集めた、バロックの醍醐味が満喫できる内容だ。
収録曲
01リコーダーとファゴット (および通奏低音)のためのソナタ イ短調RV.86 (ヴィヴァルディ)
02リコーダーと通奏低音のためのソナタ イ短調 (ヴェラチーニ)
03教会ソナタ第1番ホ短調op.4-1 (アルビノーニ)
04前奏曲 (プレルーディオ)とフーガ ホ短調BWV951 (アルビノーニの主題による) (J.S.バッハ)
05リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ短調 (ヴィヴァルディ、シエベル/フォルム編)
06リコーダーと通奏低音のためのソナタ ニ短調 (B.マルチェッロ、A.マルチェッロ/フォルム編)
07リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調RV.52 (ヴィヴァルディ)
08チャッコーナ (シャコンヌ)ヘ長調op.2-12 (B.マルチェッロ)
演奏
ミヒャエル・フォルム(BF) ディルク・ベルナー(HC,OG) メラニー・フラオー(FG) デルフィーヌ・ビロン(VC)