ミニ・レビュー
2曲のカンタータからコラール「神の御業はすべて善し」を最初と最後において、協奏曲の間には、さらにコラールを置くという徹底ぶりで、信仰心に満ちた、一種の宗教アルバムに仕上げちゃっている。マイヤーって結構信心深いってのがわかった。アルバム全体は非常に美しく仕上げられている。
ガイドコメント
バッハのカンタータのオーボエ属のオブリガートを協奏曲形式に編曲したものと、オリジナルのコラール曲をカップリングするという凝ったアルバム。編曲も秀逸だが、BPO首席奏者のマイヤーの演奏もまた素晴らしい。
収録曲
J.S.バッハ/タルクマン編:
01カンタータ第75番「貧しき者は饗せられん」〜コラール「神の御業はすべて善し」
02オーボエ・ダモーレと弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲 (BWV209に基づく)
03カンタータ第147番「心と口と行いと生命もて」BWV147〜コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
04カンタータ第167番「人々よ、神の愛をたたえよ」BWV167〜コラール「賛美と誉れと栄光が」
05カンタータ第136番「神よ、われを調べ、わが心を知りたまえ」〜コラール「汝の血は、けだかき命の糧」
06コール・アングレと弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲 (BWV54に基づく)
07カンタータ第166番「汝いずくにか行く」BWV166〜コラール「願わくば、主イエス・キリストよ」
08カンタータ第140番「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV140〜コラール「目覚めよと呼ぶ声あり」
09カンタータ第31番「天は笑い、地は歓喜す」BWV31〜コラール「かくてわれはイエス・キリストに向かい」
10オーボエと弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲 (BWV105、170、49に基づく)
11カンタータ第12番「涙し、嘆き、憂い、畏るることぞ」BWV12〜コラール「神の御業はすべて善し」
演奏
アルブレヒト・マイヤー(OB,オーボエ・ダモーレ,コールアングレ,指揮) イングリッシュ・コンサート トリニティ・バロック