ミニ・レビュー
超絶技巧と華やかなピアニズムが魅力のヴォロドス。今回はそのテクニックを最大限に“歌”を紡ぐことに発揮させている。決して途切れることのないなめらかな歌、鮮やかに、しかしうつろいゆくように変わる和声の色彩を丁寧に捉えることで、多彩な音色の歌が層を成していくように展開する。
ガイドコメント
アルカディ・ヴォロドスによるブラームス・アルバム。2016年のザルツブルク音楽祭でも取り上げた「3つの間奏曲op.117」や「6つの小品op.118」など最晩年のピアノ曲を中心に収録。最弱音の極限的な美しさが深淵なる世界を描き出す名盤。
収録曲
ブラームス:
018つの小品op.76〜カプリッチョ (奇想曲)嬰ヘ短調op.76-1/カプリッチョ (奇想曲)ロ短調op.76-2/間奏曲変イ長調op.76-3/間奏曲変ロ長調op.76-4
023つの間奏曲op.117
036つの小品op.118
録音
(1)2017.1 (2)2016.9 (3)2015.6