ミニ・レビュー
70年代、N響には勢いがあった。それを支えた名指揮者の一人がホルスト・シュタイン。独特の風貌で、どこか憎めないキャラクターで人気があった。初来日の73年の演奏ではワーグナーの神髄を聴かせてくれた。円熟の極にあった90年のロシアン・プログラムもいい。これぞ職人技! の演奏だ。
ガイドコメント
2011年10月に創立85周年を迎えたN響、過去の選りすぐりの名演をCD化する記念シリーズ。シュタインが指揮した熱演の数々を収録。初来日時のワーグナーや円熟のハチャトリアン「仮面舞踏会」など、堂々とした巨匠の指揮が楽しめる。
収録曲
[Disc 1]
01楽劇「神々の黄昏」〜ジークフリートのラインの旅 (ワーグナー)
02楽劇「神々の黄昏」〜葬送行進曲 (ワーグナー)
03楽劇「ジークフリート」〜森のささやき (ワーグナー)
04歌劇「ローエングリン」〜第1幕への前奏曲 (ワーグナー)
05歌劇「ローエングリン」〜第3幕への前奏曲 (ワーグナー)
06楽劇「リエンツィ」〜序曲 (ワーグナー)
07「トリスタンとイゾルデ」〜イゾルデの愛の死 (ワーグナー)
[Disc 2]
01組曲「仮面舞踏会」 (ハチャトリアン)
02交響組曲「シェエラザード」op.35 (リムスキー=コルサコフ)
演奏
ホルスト・シュタイン指揮 NHK交響楽団 [2] (2)堀正文(VN)