ミニ・レビュー
89年日本国際、91年クーレンカンプ・コンクールで優勝、95年以降はベルリン室内管の芸術監督も務めるショルツの通算5枚目のリサイタル盤。派手さはないが聡明に熟成を深めてきた彼女らしい演奏で、端整な表情と気品のあるカンタービレに魅了される。
ガイドコメント
前作に引き続きヴァイオリン名曲集の第3弾。オリジナル曲と編曲ものとで構成されているが、いずれも有名曲ばかりだ。中堅として世界的に活躍しているショルツが、ヴァイオリンの魅力を最大限に引き出している。
収録曲
01カンタービレ ニ長調 (パガニーニ)
02愛の挨拶 (エルガー)
03「仮面舞踏会」〜ワルツ (ハチャトゥリアン)
04熊蜂の飛行 (リムスキー=コルサコフ)
05ヴォカリーズ (ラフマニノフ)
06ワルツ・カプリース (“ワルツ形式の練習曲”によるカプリース) (サン=サーンス)
07なつかしい土地の思い出〜瞑想曲 (チャイコフスキー)
08亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー)
09ワルツ“レントよりも遅く” (ドビュッシー)
10舞曲第1番 (ハチャトゥリアン)
11子供の夢 (イザイ)
12なつかしい土地の思い出〜スケルツォ (チャイコフスキー)
13愛の喜び (クライスラー)
14愛の悲しみ (クライスラー)
15ユモレスク (ドヴォルザーク)
16スラヴ舞曲第3番op.72-8 (ドヴォルザーク)
17スラヴ舞曲第2番op.72-2 (ドヴォルザーク)
18子守歌 (ブラームス)
演奏
カトリーン・ショルツ(VN) アンナ・ナレット(P)