ウィー・アー・サイエンティスツ / 愛することとみじめさと [CCCD] [廃盤]

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ウィー・アー・サイエンティスツ / 愛することとみじめさと [CCCD] [廃盤]
CD
ミニ・レビュー
ニューヨークを拠点に活動する三人組によるデビュー作。80年代のニューウェイヴを思わせるキャッチーなリフやポップなメロディと、若々しくも煽情的なギター・サウンドの組み合わせは、21世紀のガレージ・ロックといった印象。今後が楽しみだ。
ガイドコメント
大学時代の同級生で結成され、イギリスでも人気を集めているNY出身3ピース・バンドのデビュー・アルバム。キャッチーなメロディとパンキッシュでタイトなファンク・サウンドが持ち味。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    38位 (2006/2/20)  ⇒  38位 (2/27)
  • TOWER RECORDS ロック&ポップス アルバム
    10位 (2006/2/20)  ⇒  9位 (2/27)
収録曲
01NOBODY MOVE, NOBODY GET HURT
シングル・ナンバーでもあるこの曲は、「ウィー・アー・サイエンティスツはいったいどんなバンドなのか?」ということを端的に説明するのにピッタリの一曲といえる。野蛮なビートが先導する、超ぶっとんだダンス・ロック・チューンだが、キャッチーなメロディの魅力にも惹きつけられてしまう。
02THIS SCENE IS DEAD
アグレッシヴに疾走するナンバーで、これはかなりヤバイ。ニルヴァーナやパール・ジャムなどの影響を受けている彼らだが、この曲は、まさにグランジっぽいテイストが濃厚の激しいギター・サウンド。それでも、メロディがしっかりしているので全体的に聴きやすいのはさすがだ。
03INACTION
かなり激しいガレージ・パンク調のナンバー。3ピース・バンドとは思えないほど厚みのあるサウンドがゴキゲンで、それに乗って早口で言葉をまくしたてるヴォーカルも非常に個性的。2分半であっという間に終わってしまうから、何度でもリピートしたくなってしまう、そんな不思議な魅力にあふれた一曲だ。
04CAN'T LOSE
ちょっぴりルーズな感じで曲がはじまり徐々に盛り上がっていく展開だが、それでもほかの曲と比べたら、演奏は全体的に少し抑え目な印象を受ける。しかし、そんなクールな雰囲気がこの曲の魅力といえる。歌詞では、若さゆえに抱えるフラストレーションが巧みに表現されている。
05CALLBACKS
アルバム『With Love and Squalor』での前曲「Can't Lose」から間髪入れずにスタートする高速ナンバー。前曲「Can't Lose」で抑えていた感情を一気に吐き出したかのような、激しくスピード感あふれる曲で、2分足らずであっという間に終わってしまう短さ。ついつい何度もリピートしたくなる一曲だ。
06HISTORY REPEATS
07CASH COW
疾走感がある上に、実にポップで聴きやすいゴキゲンなナンバーだ。ニューヨークを活動の拠点とするウィー・アー・サイエンティスツらしく、NYパンクの影響を強く感じさせつつ、ヒット・ポテンシャルも非常に高い。加えて、2分半ちょっとであっという間に終わってしまう潔さにも好感が持てる。シングル・カットしてほしい一曲だ。
08IT'S A HIT
“Hit”といっても、“曲がヒットする”の“ヒット”ではなくて、“相手を打ちのめす”意味の“ヒット”。だが、この曲の場合、聴き手を“打ちのめし”、さらに“曲としてヒットしそう”という意味で、ダブル・ミーニングと捉えてもよさそう。それだけポップで疾走感あふれる好ナンバーだ。
09THE GREAT ESCAPE
シングルとしてもおなじみの人気ナンバーだが、ここではシングル・ヴァージョンよりもアルバム全体のなかでの位置付けが“より明確な”アルバム・ヴァージョンで収録。メロディや曲全体の構成、アレンジなど、すべてがよく練られていて完璧といえる。
10ムーチョ・マス
11TEXTBOOK
ロー・レンジで独特のムードに包まれたナンバーで、ギターがスペイシーな世界を演出している。こうした曲を聴くと、ウィー・アー・サイエンティスツというバンドの奥の深さを実感してしまうが、こうした曲を通じて彼らの新たな側面を発見するのも、アルバムならではの楽しみのひとつ。
12LOUSY REPUTATION
「ムカつくような噂話で中傷されるのは真っぴらだ」と歌われる、怒りに満ちたグランジ調のナンバー。自分の知らないところで噂を立てられ中傷されるというのは、有名人やミュージシャンに限らず、誰しも一度は経験したことがあるはず。だからなおさら、この曲に共感できるのだ。
13WORTH THE WAIT
鋭利な刃物のようなギターが繰り出すリフと、複雑なリズムを生み出すドラムスとが織りなすコンビネーションが絶妙で、この曲の聴きどころとなっている。基本はロックだが、演奏が非常にファンキーな感じで弾んでいるのだ。ウィー・アー・サイエンティスツのバンドとしてのポテンシャルの高さを証明した一曲といえる。
14WHAT'S THE WORD
「言葉の持つ意味」について歌っている曲。「口は災いのもと」と言うように、言葉は時として慎重に取り扱わなければならない。サウンド的には、NYパンク〜グランジといった、ウィー・アー・サイエンティスツというバンドの特長がよく出た一曲といえそう。相変わらずギターが圧倒的存在感を放つ。
(6)(10)ボーナストラック
仕様
SecureCD
封入特典
  • 歌詞・対訳・解説
アーティスト
  • ウィー・アー・サイエンティスツ
    2000年、米国カリフォルニアの大学で出会った3人により結成。その後、ニューヨークへと拠点を移し、ライヴ活動を本格化させる。2005年、『With Love And Squalor』でデビュー。ニューウェイヴから2000年代のインディ・ロッ……
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https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
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