崎谷健次郎「もう一度夜を止めて」の女性版といえるセンチメンタルなミッド。松尾潔とJin Nakamuraによる琴線に触れるサウンドや物憂げな歌唱が、大人の恋愛のもどかしさを生々しく突きつける。フジテレビ系ドラマ『ギルティ〜』主題歌の15thシングル。

Jeff Miyahara制作参加の16thシングル。4つ打ち系エレクトロを下地にしているが、ところどころ切ない旋律と高らかに歌えば歌うほど悲しげなJUJUの声色が哀愁を漂わせる。隣にいるのに淋しいという虚しさがジワジワと伝わってくる別れ歌だ。

本当は伝えたい「いつもそばにいて」の言葉。愛が募るがゆえに臆病になる気持ちを綴る。金原千恵子ストリングスの美麗な弦や亀田誠治の感情を揺さぶるような演出によって、JUJUの切なくも優しい歌声が映える。ドラマティックに展開するミディアム・バラードだ。

ジャズやファンクの要素を組み込んだスムース・アップ。時が巻き戻せたら……恋における“もし”を想い描きながら、時に身を任せようと歌う。ジャミロクワイ「ヴァーチャル・インサニティ」を想起させる鍵盤やハモンドオルガン使いの演出に沿うように、歌唱もソウルフル。

想い泣き続けても戻らなくとも、変わらず心のそばにいてとつぶやくミディアム・バラード。「ウィアー・オール・アローン」風のヴァースから流麗な弦とともに切なさと希望が入り交じったコーラスへの展開が見事だ。映画『犬とあなたの物語 いぬのえいが』主題歌。

中野雄太によるストリングス＆鍵盤の春めいたアレンジが弾ける4つ打ち系アッパー・ハウス。生まれ変わってもきっと君に会いに行くと告げるJUJUも、瑞々しいバックに誘われるように生命力のある伸びやかな歌唱を披露している。

Jeff Miyahara＆林田裕一制作によるミディアムR＆B。自分の気持ちに逆らえない恋心を綴ったラヴ・ソングで、抑えきれない衝動を描写したJUJUのファルセット使いの歌唱が胸をキュンと締め付ける。胸騒ぎをかき立てるドラマティックなアレンジが秀逸。

急かすようにスリリングなトラックで展開するJin Nakamura制作のR＆Bダンサー。嫌いになりたいのに忘れられない……別れた恋人との思い出にさいなまれる感情を綴る。淡く細やかな音色のバックと対照的な不安定な感情を表現した歌唱が、物語を盛り上げる。

DJ HIROnyc制作による鍵盤とギターを軸にしたハートウォームなミッド。JUJUはホッとした安堵を感じさせる肌あたりのやわらかい歌唱を披露、いつまでもそばにいようと優しく語りかける。テレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』テーマ曲。

UTAが手掛けたセツナ系ミッド。ずっと強くあなたを信じているという信頼や愛情を、はかなくも芯がある歌唱で演出。ストリングスとともに高揚を誘う心を動かすコーラスの旋律も、曲をドラマティックに飾る。ABC・テレビ朝日系ドラマ『警視庁失踪人捜査課』主題歌。

美しく繊細なストリングス、ささやかなギター、端正な鍵盤……感涙の演出は亀田誠治。今はただ限りない愛で包みたいと願う切ないストーリーを、JUJUが声を限りに歌う。関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『グッドライフ』主題歌のドラマティックなミッド・バラード。

MONGOL800の上江洌清作が詞曲を手掛けた、タイトルよろしく懐かしく穏やかな感触のミディアム・スロー。ともに生きてきた喜びや愛を語るように綴っていく。瞬きをする間に月日は巡ると歌うも悠久を感じるのは、沖縄風メロディゆえか。

4thアルバムのタイトル・チューン。大切なあなたへのありったけの想いをぶつけたラヴ・ソングで、JUJUも狂おしいほどの愛を注ぐような歌唱で存在感を示している。ぬくもりが伝わるハモンドオルガンと琴線に触れる旋律が、微笑みと涙を呼ぶ一曲。