4枚目のアルバム『YOU』の冒頭を飾る文字通りの“テーマ”曲。幻想的な幕開けから、中盤以降は急転して緊迫感に満ちた展開へ。まるで1本の映画の予告編を見ているかのような、ストーリー性に満ちた2分弱のインストゥルメンタル。

軽快なギターのカッティングで幕を開けるスタイリッシュなダンス・チューン。ヨーロッパ的な清潔なサウンドが心地よい。バースデイ・パーティから二人で抜け出すドキドキの物語を綴ったのは小出祐介。“よく来たね 楽しんでよパーティ”の冒頭のワンフレーズが見事。

キュートで爽やかな口笛で幕を開けるポップ・チューン。プラスティックのコップとクラップでリズムを生み出す“CUPS”を取り入れたポップでピースフルなサウンドは、思わずステップを踏みたくなるようなワクワクした響きに満ちている。

レゲエ調のリズムにオルガンを印象的に用いたハートウォームなサウンドがじわんりと広がるポップ・チューン。一青窈による大切な人へ向けた歌詞も温かく、“長生きしようって思えたのははじめてさ”と伝える優しくまっすぐな歌声が胸に響く。

パーカッションと鍵盤、ギター・カッティングを用いた洗練されたオープニングから、急に不似合いなほど力強いヴォーカルが飛び込んでくるダンス・ポップ・ナンバー。“轍を行くな 轍を作れ”など、箭内道彦が綴ったパワフルなメッセージを迫力満点で歌い上げている。

2PMのJun.Kがプロデュースを手がけたR＆B調のバラード。イントロのエレピからはジャズ的なアプローチも感じられ、落ち着いた大人の雰囲気に満ちたサウンドを構築。歌詞には山下自身が参加し、許されぬ恋を色っぽく綴っている。

どこか70〜80年代のアメリカン・ポップスを思わせる懐かしいサウンドが印象的なオシャレなナンバー。大切な人をアイスクリームにたとえた七尾旅人による歌詞もレトロな雰囲気で統一されており、ファルセットを多用したヴォーカルが楽しい。

ピアノを用いた神秘的なサウンドで幕を開けるミディアム・アップ・チューン。歌詞は福原美穂が手がけており、傷つきながらも未来に向かっていく人を優しく包み込む温かいフレーズの数々を、エモーショナルなヴォーカルで歌い上げている。

石崎ひゅーいが作詞曲を手がけたナンバー。全編バンド・サウンドで走り抜けるギター・ロック・チューンで、石崎ひゅーいならではのイメージを喚起するストーリー性の高い詞世界は見事。そして、表現者としての山下智久の魅力を浮き彫りにしている。

Micro（Def Tech）が作詞のほかコーラスにも参加し、まさにDef Techを思わせるようなサウンドに仕上がったレゲエ・チューン。大切な人との幸せな日々と会えない時間の苦しみを綴った歌詞も、切なく甘いサウンドにピッタリ。

川谷絵音（ゲスの極み乙女。／indigo la End）が詩曲を手がけた切ないバラード。ピアノを中心とした悲しげなサウンドに乗せて、もう決して戻ることのできない二人の時間を苦しくなるほどに鮮やかに描いており、儚げなヴォーカルが胸に沁みる。

2005年に発表された記念すべきデビュー曲の“2014 version”。ハード・ロック／ヘヴィ・メタル的なテイストを前面に押し出して、大胆にリアレンジ。絶妙に外したコード・ワークも絶妙で、平坦気味なヴォーカルとの対比がユニーク。