スマッシング・パンプキンズ / ツァイトガイスト

はてなブックマークに追加
スマッシング・パンプキンズ / ツァイトガイスト
CD
ミニ・レビュー
ビリー・コーガンとジミー・チェンバレンを中心に再結成したスマパン、7年ぶりのアルバム。ビリーの轟音ギターとジミーのヘヴィなドラムを軸にグイグイ突進しつつ、その中に切なさも滲ませた楽曲はスマパンならでは。待った甲斐のある復活作といえる。
ガイドコメント
2006年4月に再結成を発表したオルタナティヴ・ロック・バンド、スマッシング・パンプキンズの約7年ぶりとなるオリジナル・アルバム。時を経ても色褪せない普遍的なサウンドと世界観は本作でも健在だ。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    2位 (2007/7/9)  ⇒  3位 (7/16)  ⇒  16位 (7/23)  ⇒  16位 (7/30)
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    2位 (2007/7/9)  ⇒  3位 (7/16)
  • TOWER RECORDS 札幌 アルバム総合
    4位 (2007/7/9)  ⇒  7位 (7/16)
  • TOWER RECORDS 名古屋 アルバム総合
    2位 (2007/7/9)
  • TOWER RECORDS 大阪 アルバム総合
    2位 (2007/7/9)
  • TOWER RECORDS 福岡 アルバム総合
    4位 (2007/7/9)  ⇒  7位 (7/16)
  • TOWER RECORDS ロック&ポップス アルバム
    1位 (2007/7/9)  ⇒  2位 (7/16)  ⇒  4位 (7/23)  ⇒  4位 (7/30)  ⇒  13位 (8/6)
収録曲
01DOOMDAY CLOCK
ジミー・チェンバレンの重くタイトなドラムに導かれ、ビリー・コーガンがディストーションを効かせたメタリックなギターを奏でる。終末観を漂わせた歌詞とともに、90年代初頭のグランジ全盛時のスマパン復活を告げる劇的なナンバー。
027 SHADES OF BLACK
愛情と憎悪、歓喜と苦悩、躁と鬱、善と悪、支配する者とされる者……。一人の人間の中に存在する相反する想いを、狂おしいラヴ・ソングに喩えて綴ったナンバー。エモーショナルなサウンドと激情ほとばしる詞が、ピッタリとマッチしている。
03BLEEDING THE ORCHID
イントロのコーラスにハッとさせられるミディアム・チューン。メロディアスなフレーズを奏でるビリー・コーガンの重く垂れ込めるようなギターと諦観すら感じさせるヴォーカルが、詩的な美しさを漂わせた妖しい詞を際立たせている。
04THAT'S THE WAY (MY LOVE IS)
メランコリックな悲しみをたたえた、穏やかなミディアム・ナンバー。特定の人へ向けたというより、もっと広い普遍的な愛が描かれていて、スマパンの成長が伝わってくる。ジミー・チェンバレンのタイトなドラムが全体を引き締めている。
05TARANTULA
シャープなリフを次々に繰り出すビリー・コーガンの奔放なギターが縦横に暴れまわり、ズシッと響くリズム・セクションがそれを支える。絶頂期のブラック・サバスを彷彿とさせるヘヴィ・メタリック・チューン。
06STARZ
ボトムの低いメタリックなサウンドの中にも、どこかフットワークの軽さを感じさせるナンバー。ビリー・コーガン&ジミー・チェンバレンが歩んだ苦難の道のりを想起させる詞には、ロック・ファンを思わずニヤリとさせる言葉がちりばめられている。
07UNITED STATES
不穏な気配を感じさせるジミーのトライバル風ドラムに導かれて幕を開ける、混迷のアメリカ社会へ向けた革命讃歌とでもいうべき、ヘヴィかつカオティックなナンバー。変幻自在に空間を支配するビリーのギターが炸裂する一曲。
08NEVERLOST
80年代のブリティッシュ・ニューウェイヴを思わせる、ロマンティックかつメランコリックな雰囲気を持ったメロディアスなミディアム・チューン。文学的な美しさをたたえた愛の詞を歌う、ビリーの哀感込めたヴォーカルに惹かれる。
09BRING THE LIGHT
アコースティカルなイントロが、かつての名曲「1979」をどことなく思い出させるナンバー。ラウドな面とメロウな面、スマッシング・パンプキンズの二面性がひとつの楽曲に違和感なく溶け込んでいる。ポジティヴな詞にも注目。
10(COME ON) LET'S GO!
ビリー・コーガンが影響を受けたパワー・ポップやニューウェイヴのポップかつメロディアスな要素を、スマパン流のヘヴィネスで消化・吸収、咀嚼した感じのナンバー。疾走感と重量感をあわせ持ち、コーガンの軽快なヴォーカルも実にイイ感じだ。
11FOR GOD AND COUNTRY
深く沈みこんでいくようなダークな感覚に彩られた、ビリー・コーガンのソロ作品に通じるニューウェイヴ風ナンバー。洗練されたアレンジのサウンドをバックにして、キリスト教色の強い詞をじっくり歌い込む姿に、スマパンの成長がうかがえる。
12POMP AND CIRCUMSTANCES
勇壮な曲名とは裏腹に、メロディアスな中に悲壮感すら漂わせた哀愁がにじむ、アルバム『ツァイトガイスト』本編ラストを飾るスロー・ナンバー。悟り切ったようなある種スピリチュアルな詞を切々と歌う、ビリー・コーガンのヴォーカルが胸に沁みる。
13DEATH FROM ABOVE
神や死をモチーフにした美しくも悲しい詞と、吹っ切れたような明るさすら感じさせる軽快なメロディとサウンドやヴォーカルがアンバランスな魅力を醸し出す。光と闇、清濁をあわせのむ、ある意味新生スマパンを象徴するナンバーだ。
(13)ボーナストラック
タイアップ
  • 「TARANTULA」 - テレビ神奈川「RAYSTYLE」エンディングテーマ
封入特典
  • 解説・歌詞・対訳
アーティスト
  • ザ・スマッシング・パンプキンズ
    米・シカゴ出身のロック・バンド。日本では“スマパン”の愛称で親しまれる。ビリー・コーガン(vo,g)とジェームス・イハ(g)を中心として1988年に結成。91年のデビュー・アルバム『ギッシュ』で100万枚超セールスを達成し、ニルヴァーナらと……
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ
[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも
[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”
[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表
[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作
[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成[インタビュー] ソウル&ファンク・ユニットMen Spyder 初のEPを発表
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015