ミニ・レビュー
グリュミオーのヴァイオリンは温かみのある柔らかな音色。独特のヴィヴラートによって艶やかな甘い響きを醸し出す。(4)や(10)のような激しい面を持った音楽も、おおらかでソフトなタッチ。まるで語りかけるように優しく奏でられる珠玉の小品が心にしみる。
ガイドコメント
グリュミオーの名盤がなんと1,000円で登場、{永遠のグリュミオー1000}全30点中の1枚。名曲集ながら、ポルタメントなども控えめで端正な健やかさに満ちた清潔な演奏。
収録曲
01「ハフナー・セレナード」K.250〜ロンド (モーツァルト/クライスラー編曲)
02モスクワの思い出op.6 (ヴィエニャフスキ)
03ハバネラ形式の小曲 (ラヴェル/カトリーヌ編曲)
04ツィゴイネルワイゼンop.20-1 (サラサーテ)
05アレグロ (フィオッコ/オニール編曲)
06スペイン舞曲op.37-5「アンダルーサ」 (グラナドス/クライスラー編曲)
07タンゴop.165-2 (アルベニス/クライスラー編曲)
08ベートーヴェンの主題によるロンディーノ (クライスラー)
09ゆりかごop.23-1 (フォーレ)
10ツィガーヌ (ラヴェル)
11組曲「パール・シェム」〜ニーグン (ブロッホ)
12アダージョ (コダーイ)
演奏
アルテュール・グリュミオー(VN) イシュトヴァン・ハイデュ(P)