ミニ・レビュー
もお性格の良さがめいっぱい出ちゃってるんだからあ。こうなると拙さも芸のうちだよなあ、とか言ったりして。一度聴き出すとつい深入りしてしまう、いじらしさ。あえて可憐と言っておくことにする。こういう娘に引退されるとかなり淋しいものなんですよ。
収録曲
01お・ね・が・い
83年デビューのアイドルの中でも、伊藤麻衣子とともに高い人気を誇っていた森尾由美の、83年5月5日リリースのデビュー・シングル。アイドルの王道を行く清楚なルックスとヘタウマなヴォーカル、そして女の子の切ない気持ちを描いた歌詞が見事にマッチしたポップ・チューン。
02ごめんなさい♥愛してる
83年8月5日にリリースされた2ndシングルは、前作の流れに沿ったアイドル・ポップ・チューン。途中でセリフが入る部分や「愛してる」を連呼する部分など、アイドルのパブリック・イメージたっぷりのナンバーに仕上がっている。古田喜昭が作詞・作曲を担当。
03天気予報はI Luv U
前作から2ヵ月といった短いスパンで制作された83年10月5日発売の3rdシングル。モータウンっぽいリズムのポップ・チューンを、後にGLAYやジュディ・アンド・マリーのプロデューサーとして成功を収める佐久間正英が担当している。前作同様、セリフがあり、アイドル・ポップスの王道を行く仕上がり。
04初恋のメロディ
「落葉のメロディー」「恋のレッスン」などのヒットを飛ばした小林麻美の1972年のデビュー曲をリメイク。作詞が橋本淳、作曲が筒美京平といった当時の黄金コンビの作品で、少女の甘酸っぱさを描いた名曲を、オリジナルをリスペクトしたアレンジで仕上げている。両方のファンが満足できそうな素敵なカヴァー。
05トモダチの関係
84年4月5日にリリースされた5枚目のシングル。前作「初恋のメロディー」から一転してラテンの雰囲気をちょっと持ったマイナー・ミディアム・チューン。当時全盛を誇っていた筒美京平のメロディメイカーとしての才が光る、聴けば聴くほど染みてくるメロディが印象的。森尾由美のヴォーカルも切なげ。
06ASIAチックDoll
84年7月18日リリースの6枚目のシングル。前作同様ラテンの雰囲気をちょっと持ったポップ・チューン。本作でも筒美京平が作曲を担当、印象的なメロディを披露している。デビュー当時の王道アイドル・ソングから、サウンド志向な面も出てきて、従来の路線からの脱皮もうかがえる。
07カガミにご用心
84年10月21日リリースの7枚目のシングル。前作までサウンド志向の曲が続いていたが、本作はデビュー時の雰囲気を持った王道アイドル・ポップ・チューン。音程が外れ気味なところなども許せるほどにハジけており、犬の鳴き声やシンセ・ドラムを使ったカラフルなアレンジも印象的。
08だからタッチ・ミー
09そうしましょうね
85年9月21日発売の9枚目のシングル。前作「だからタッチ・ミー」から約半年のブランクをあけ、モダンで大人っぽさを感じさせるミディアム・バラードをリリースした。アイドル・ポップスの歌詞を書かせたら右に出る者のいない岩里祐穂のちょっと切ない歌詞が印象的。歌い方も少し大人っぽくなった。
10恋は着替えられない
86年10月21日リリースの10枚目で、アイドル時代のラスト・シングルになる。前作「そうしましょうね」と同路線の、モダンで大人っぽさを感じさせるミディアム・バラード。幅広い活躍で知られる三枝成章が作曲を、秋元康が作詞を担当するという名曲ながら、セールス的にはいまひとつだったようだ。
11お料理マンボ
シングル「ごめんなさい 愛してる」のカップリングながら、ファンの間では人気の高いノヴェルティ・ソング。覚えやすいポップなメロディと、マンボをベースにしたキッチュなリズム、そして何度も繰り返す歌詞が印象的で、東京パノラママンボボーイズのパラダイス山元も実はファンという噂がある隠れた名曲。
12口唇緊張あと5cm
デビュー・シングル「お・ね・が・い」のカップリング。ノヴェルティな曲を作らせたら当時ナンバー・ワンの古田喜昭が作詞作曲を担当している。ラテン・サウンドのブームが訪れる直前、いち早く取り入れた先見のセンスが素晴らしい。森尾由美のヴォーカルはちょっと固い印象があるかもしれないが、それも味ということで。
13性格美人
14妖精
5枚目のシングル「トモダチの関係」のカップリング。名手、筒美京平が南沙織、小林麻美、麻丘めぐみ、浅田美代子、太田裕美などの曲を書いていた70年代当時の雰囲気の曲を提供、メロウながらポップなメロディはアイドル・ソングの王道をいっている。雰囲気的には初期の太田裕美や小林麻美に近い。
15狂った神話-ヌーベル・シャンソン
16SHOW TIME