ミニ・レビュー
京都在住の現役大学生という女の子1人によるユニット。彼女なりの経験や思考、好みが生み落とすラヴ&ピース観やソウルの在り方をがぎゅうと詰めこんだ1st。プロデュースはソロ・アルバムも高評価の井出靖。ゲスト・ミュージシャンも強者で豪華。
収録曲
01スケアクロウ
02キュリアス・ベイビー
03キャンディ2つの散歩
04背中
太いベース・ラインが切実さを感じさせる、恋人との別れを綴った切ないラヴ・ソング。強い理性で感情を抑え、自分自身の姿を冷静な視点から見つめるような歌い方が、逆に切ない気持ちを増幅させている。見慣れた彼の背中に“ねえ、背中さん”と呼びかける歌詞は、聴き手に辛い失恋の経験を思い出させる。
05フリーク
06トゥー・ヤング・トゥ・ストップ・ラヴィング
07メイズ・オブ・ラヴ
柔らかいピアノの旋律で始まる、一風変わった雰囲気のラヴ・ソング。入り組んだ愛の行き先を手探りで進むような歌詞が、同世代の女性の強い共感を得た。時にソウルフルに、そして時には冷めたようなヴォーカルを使い分け、10代から20代前半の女性が胸に抱く何とも言いがたい微妙な感情を、リアルに表現している。
08オレンジ