現代日本の音楽名盤選 15　鬼太鼓座朝比奈隆 / 大阪po. 他 [再発][廃盤]

ミニ・レビュー

現代日本の音楽名盤選として十数枚を数えるシリーズ。このアルバムでは過去に囚われぬ視点から日本の音楽を志向している石井眞木を取り上げる。収録の2曲はどちらも非欧米生まれの打楽器をオーケストラと対決させ、大変興味深いサウンドを創作したもの。

収録曲

石井眞木:

01日本太鼓とオーケストラのための「モノ・プリズム」op.29

02打楽器とオーケストラのための協奏曲「アフロ・コンチェルト」op.50～ヴァージョンA （2人の打楽器奏者のための）

演奏

(1)鬼太鼓座朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団 (2)百瀬和紀,山口多嘉子(PERC) 岩城宏之指揮 NHK交響楽団

録音

(1)78.11 (2)82.8

アーティストおよび作曲家

鬼太鼓座
和太鼓を中心としたエネルギッシュな演奏で世界的知名度を誇っている邦楽パフォーマンス集団。走ることと音楽の一致を説く“走楽論”を持論とし、1975年、ボストン・マラソンへの参加後に同会場にてデビュー。新潟県佐渡島の伝統芸能を下地にしたパワフル……

大阪フィルハーモニー交響楽団
大阪府大阪市を本拠とするオーケストラ。1947年に関西交響楽団の名で誕生し、60年に現名称に改称。創立より2001年まで55年間は朝比奈隆が常任指揮者・音楽総監督を務め、2003～2011年まで大植英次が音楽監督、2014～2016年まで井……

朝比奈隆
指揮者。1908年東京生まれ。2001年12月29日没。享年93歳。京都大学卒。在学中からヴァイオリンをモギレフスキ、指揮をメッテルに師事。39年に新交響楽団（現N響）を指揮してデビュー。以降上海響、ハルピン響などを経て、47年関西交響楽団……

石井眞木
1936年5月28日、東京生まれの作曲家、指揮者。2003年4月8日没。日本の近代舞踊の草分けの舞踊家石井漠の三男として生まれる。伊福部昭、渡邉暁雄、コハンスキー等に師事。1958年国立ベルリン音楽大学作曲科に留学、ブラッハー、ルーファー等……

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