ミニ・レビュー
レディオヘッドなどを手掛けたエンジニア、クリス・ブラウンを迎えたロンドン・レコーディング作ということでも話題のデビュー盤。パブ・ロックを基調としつつ、性急なギターがグイグイ引っ張る荒っぽいサウンド。このドライヴ感がたまらないのだ。
収録曲
01トカゲ
02ストロベリー・ガーデン
“shanla la la〜”というフレーズから始まるミディアム・ナンバー。8ビートのシンプルな曲調を基本とし、間奏ではベース、ギターそれぞれの見せ所があるのが印象的。熱さのなかにも穏やかさが見られるチバの歌唱が心地よい。
03キング
04世界の終わり
イントロのギター・リフが高揚感を与える、言わずと知れた彼らの代表曲。タイトルとは対照的に迷いのないまっすぐなサウンドだが、同時に否応なく終焉に近づくさまも感じさせる。君が終わりを待ち焦がれているという詞が厭世的で心に残る。
05トイ
06ブラック・タンバリン
彼らの代表曲の一つで、軽快なリズムと毛羽立ったギター・リフで躍動感あふれる仕上がりになったロックンロール・ナンバー。チバの枯れた熱い歌声とバックの“ブラック・タンバリン”という掛け声が清々しい。間奏のゴキゲンなギターも印象的。
07アイ・ワズ・ウォーキン&スリーピン
60年代、70年代モッズ・サウンド直系のやさぐれロックンロール。タイトなビートとギターが生み出すスカスカなサウンドの中に、青さが全開の感情が目一杯に込められ、爆発を起こしている。青春に捧げるロック・ナンバー。
08ダラス・フライド・チキン
09アンクルサムへの手紙
10スーサイド・モーニング
11いじけるなベイビー
12眠らなきゃ
13リメンバー・アムステルダム