ミニ・レビュー
究極のビジュアル系と言われている5人組のデビュー・アルバム。初回限定のブック型ケースを開くと、もはや異形の者と化したメンバーの姿が…。音の方はクラシカルなヨーロピアン・お耽美ロック。ビジュアルの幻想世界と比べるとちょっと線が細いのだ。
ガイドコメント
ファンの皆さんお待たせしましたマリスのデビュー・アルバムがいよいよ発売です!! ヴィジュアル系バンドの中でも一際目立つ風貌をした彼らの妖しげな“世界”をこの1枚で堪能されたし。
収録曲
01〜ドゥ・メルヴェイユ
02シュニキス〜二度目の哀悼
03ヴェル・エール〜空白の瞬間 (とき)の中で
04イルミナティ
メディアへの露出度が高まる一方のメジャー絶頂期、98年発表。トランスからラヴァーズ・コンチェルトまで、最後はハード・コア的雄叫びでキメるという、盛りだくさんのゴシック・ワールド。黄金期の5人が残した代表作。
05ブリーズ
06エーゲ〜過ぎ去りし風と共に
メジャー1stアルバム『merveilles』から。まさにエーゲ海の「青」をイメージさせるクリアで伸びやかなギター・チューン。爽やかバラードも、Gacktのヴォーカルにより、味わい深い哀愁がにじんでいる。
07オ・ルヴォワール
08ジュ・トゥ・ヴ
09エスコンシャス
10ル・シエル
11月下の夜想曲
人形たちの悲恋を描く美しくも儚い物語は、さながらアンデルセン童話。華麗で奇抜な彼らの世界観を見事に具現しつつも、「ビジュアル」に縁のない方々も思わずステップ(?)のキャッチーなゴシック調タンゴだ。
12ボワ・ドゥ・メルヴェイユ