ミニ・レビュー
四つ折りのデジパックのジャケ写全面がひまわり畑。歌詞の主張に異論はあっても、このこってりとしぶとい歌唱とくっきりと力強くヌケのよいサウンドにはついつい引き込まれてしまう。シングルでおなじみの曲もそうでない曲もそうでない曲も全体がハイ・テンション。
ガイドコメント
97年発表の6thアルバム。桜井の力強くヌケのよい歌声とテンション高めのサウンドが印象的。「エヴリシング (イッツ・ユー)」「エヴリバディ・ゴーズ〜秩序のない現代にドロップキック」などを収録。
収録曲
01prologue
02Everything (It's you)
“桜井マジック”と呼ばれるほど、トリッキーなメロディ・センスで人気を集めていた桜井和寿が、装飾を落としたシンプルなメロディにシフトした楽曲。内省的でありながら、誰もが共感できる説得力を持っている。
03タイムマシーンに乗って
04Brandnew my lover
05【es】〜Theme of es〜
ミスチルの人気が沸点に達した95年に、彼らを題材に、プロデューサーの小林武史が自ら監督した映画『Mr.Children in FILM [es]』の主題歌で、荘厳なバラードに仕上がっている。
06シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜
「イノセント・ワールド」でファンになった女性ファンに「ねぇ変声期みたいな吐息でイカせて〜」の歌詞が強烈に響いた、エゴ丸出しの痛快なラヴ・ソング。エルヴィス・コステロ風のビデオ・クリップもカッコ良い。
07傘の下の君に告ぐ
08ALIVE
人間のエゴや自分自身をミクロな世界まで突き詰めた桜井和寿の歌詞は、ポップスの範疇からどんどん逸脱していくが、本作もその1つ。しかし希望を見失うようなネガティヴさがないのが彼らしい。
09幸せのカテゴリー
10everybody goes-秩序のない現代にドロップキック-
ラヴ・ソング専門だったミスチルが、秩序のない現代にドロップキップをかますべく制作した、痛快な野心作。この変貌ぶりに戸惑ったファンもいたようだが、ラヴ・ソングの対象がより大きくなっただけのような印象もある。
11ボレロ
12Tomorrow never knows (remix)