ミニ・レビュー
カラヤン時代、あるベルリン・フィル団員は日頃あまりにも大音量を出しすぎていたために、難聴になったらしい。久しぶりに聴いたが、それにしてもまあ、よく鳴るオーケストラである。好き嫌いはともかく、自分の音をしっかりと持っていたという点で、カラヤンは回顧するに値しよう。また、中を見ると、この人はこんなものまで録音していたのか、とあらためて思う曲目もある。
ガイドコメント
カラヤン生誕90周年記念リリースの一環で、“名曲コンサート”シリーズ7点を集成。こういうレパートリーでのツボを押さえ方が、カラヤンは実に上手かった。万人向けの推薦盤。ボックスもある。
収録曲
[Disc 1]
01モルダウ (スメタナ)
02G線上のアリア (バッハ)
03ディヴェルティメントK.136〜第1楽章 (モーツァルト)
04アルルの女〜メヌエット (ビゼー)
05ファウストのワルツ (グノー)
06交響曲第6番ヘ長調「田園」〜第1楽章 (ベートーヴェン)
07「四季」から「冬」〜第2楽章 (ヴィヴァルディ)
08ペール・ギュント〜ソルヴェイグの歌 (グリーグ)
09眠りの森の美女〜パノラマ (チャイコフスキー)
10南国のバラ (J.シュトラウス2世)
[Disc 2]
01カノン (パッヘルベル)
02ハンガリー舞曲第5番 (ブラームス)
03アンネン・ポルカ (J.シュトラウス)
04舞踏への招待 (ウェーバー)
05「椿姫」〜第1幕への前奏曲 (ヴェルディ)
06道化師の踊り (スメタナ)
07「くるみ割り人形」〜花のワルツ (チャイコフスキー)
08ペール・ギュント〜オーゼの死 (グリーグ)
09木星 (ホルスト)
10交響曲第5番〜第4楽章 アダージェット (マーラー)
[Disc 3]
01「こうもり」序曲 (J.シュトラウス2世)
02「白鳥の湖」〜白鳥の踊り (チャイコフスキー)
03「カルメン」〜前奏曲 (ビゼー)
04交響曲第101番ニ長調「時計」〜第2楽章 (ハイドン)
05ブランデンブルク協奏曲第5番〜第3楽章 (J.S.バッハ)
06スラヴ舞曲第10番 (ドヴォルザーク)
07ホルベルク組曲〜プレリュード (グリーグ)
08幻想交響曲〜舞踏会 (ベルリオーズ)
09アダージョ (アルビノーニ)
10フィンランディア (シベリウス)
[Disc 4]
01「ウィリアム・テル」序曲 (ロッシーニ)
02ホフマンの舟歌 (オッフェンバック)
03「エフゲニー・オネーギン」〜ポロネーズ (チャイコフスキー)
04「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜間奏曲 (マスカーニ)
05アルルの女〜ファランドール (ビゼー)
06精霊の踊り (グルック)
07弦楽セレナーデ〜第1楽章 (ドヴォルザーク)
08ウィーンの森の物語 (J.シュトラウス2世)
09トゥオネラの白鳥 (シベリウス)
10展覧会の絵〜キエフの大門 (ムソルグスキー)
[Disc 5]
01美しく青きドナウ (J.シュトラウス2世)
02アイネ・クライネ・ナハトムジーク〜ロマンス (モーツァルト)
03「アイーダ」〜バレエ音楽 (ヴェルディ)
04ダッタンの娘たちの踊り (ボロディン)
05「天国と地獄」序曲 (オッフェンバック)
06弦楽セレナーデ〜ワルツ (チャイコフスキー)
07悲しきワルツ (シベリウス)
08協奏曲「恋人」〜第1楽章 (ヴィヴァルディ)
09妖精の踊り (ベルリオーズ)
10ハンガリー狂詩曲第5番 (リスト)
[Disc 6]
01「軽騎兵」序曲 (スッペ)
02「ペール・ギュント」〜朝 (グリーグ)
03「コッペリア」〜チャルダーシュ (ドリーブ)
04「白鳥の湖」〜情景 (チャイコフスキー)
05雷鳴と電光 (J.シュトラウス2世)
06イタリアーナ (レスピーギ)
07交響曲第9番ホ短調「新世界より」〜ラルゴ (ドヴォルザーク)
08牧神の午後への前奏曲 (ドビュッシー)
09ハンガリー舞曲第6番 (ブラームス)
10イタリア奇想曲 (チャイコフスキー)
[Disc 7]
01タイスの暝想曲 (マスネ)
02ディヴェルティメント第17番〜メヌエット (モーツァルト)
03スラヴ行進曲 (チャイコフスキー)
04亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
05皇帝円舞曲 (J.シュトラウス2世)
06夜想曲 (ショパン)
07フィンガルの洞窟 (メンデルスゾーン)
08狩り (J.シュトラウス2世)
09コッペリア〜情景とスワニルダの円舞曲 (ドリーブ)
10アッピア街道の松 (レスピーギ)
演奏
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団