クロスビー、スティルス&ナッシュ [再発][廃盤]

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クロスビー、スティルス&ナッシュ [再発][廃盤]
CD
ミニ・レビュー
'69年そのものが、ここにある。フォーク・ロックという言葉が意味する総てがここにある。サウンド・センス、ヴォーカル&ハーモニー、'60年代末の時代感覚とポップス感などが、この3人によって形を与えられた。70年代はここから始まったとも言える。
ガイドコメント
アコギでダイナミックなソロをとる(1)や、ラテン・フレイヴァー満載の(2)、ヒッピー文化のたまもの(6)など収録。清涼なコーラス・ワーク(ナッシュの高音部はいつも光ってる)が素晴らしい名作。
収録曲
01SUITE : JUDY BLUE EYES
ジュディ・コリンズについて歌ったといわれているスティルスの曲。どれが主旋律か判断し難い3声のハーモニーとオープン・チューニングのアコギ・サウンドが新鮮。さまざまな表情を見せながら展開される組曲形式も斬新。全米21位のヒットを記録。
02MARRAKESH EXPRESS
モロッコを旅したときの印象から生まれたナッシュの曲。彼のジェントルなヴォーカルと3声の美しいハーモニーをフィーチャーした、ソフト・ロック仕様のサウンドが心地良い。そこはかとなく漂うハッパの香りも効果的。全米28位のヒットを記録した1stシングル。
03GUINNEVERE
バーズ時代に書かれていたが未発表だったクロスビーの曲。マリファナの煙が漂うサイケデリックなムードが聴き手を酩酊させる、メロウなバラード。動のスティルスや陽のナッシュとは異なる静と陰のクロスビーらしい独特の翳りがヤバいくらいに魅力的。
04YOU DON'T HAVE TO CRY
CS&Nならではの3声のヴォーカル・ハーモニーをフィーチャーしたスティルスの曲。誰が主旋律を歌っているのかわからないようなハーモニーの一体感が心地良い。3人が初めて一緒に歌った曲であり、CS&N結成のきっかけになった曲として知られている。
05PRE-ROAD DOWNS
ホリーズ時代には表現することが許されなかったナッシュの個性が表われた曲。ポスト・サイケデリックなサウンドに乗って、ツアーの日々や恋人との別れと再会を歌うナッシュのヴォーカルが徐々に熱を帯びていく。律儀に韻を踏んだフックも彼らしい。
06WOODEN SHIPS
バーズ時代のクロスビーがポール・カントナーと共作し、スティルスが数行の歌詞を書き加えた曲。ヘヴィなエレクトリック・サウンドをバックに、ヒッピー世代のための“ノアの方舟”の夢について歌った名曲。ジェファーソン・エアプレイン版も要チェック。
07LADY OF THE ISLAND
ナッシュのジェントルな歌声をフィーチャーした曲。ソフトに爪弾くアコギの音のみをバックに、ナッシュが囁くように歌うラブ・バラード。中盤から控えめに絡んでくる、クロスビーとのハーモニーが美しい。英国出身のカリフォルニアンらしい柔軟な音楽性も魅力的。
08HELPLESSLY HOPING
3声のヴォーカル・ハーモニーをフィーチャーしたスティルスの曲。スティルスが爪弾くアコギだけをバックに、誰が主旋律なのかわからないCS&N独特のハーモニーが堪能できる。3人の自由で開放的な連帯感を象徴する、初期の代表曲のひとつ。
09LONG TIME GONE
キング牧師とロバート・ケネディの暗殺に触発されて書かれたクロスビーの初期の代表作。不穏なムードのエレクトリック・サウンドをバックに歌われる。映画『ウッドストック』冒頭に使われたことからもわかるように、ウッドストック世代を象徴する曲のひとつ。
1049 BYE-BYES
賑やかなエレクトリック・サウンドと饒舌なヴォーカルと多様なハーモニーをフィーチャーしたスティルスの曲。言葉から音まで、さまざまな情報が詰め込まれている。ユーモラスだが意地の悪い歌詞も彼らしい。可能性の宝庫だったCS&Nならではの曲のひとつ。
アーティスト
  • クロスビー,スティルス&ナッシュ
    米国のフォーク・ロック・バンド。元バッファロー・スプリングフィールドのスティヴン・スティルス、元バーズのデヴィッド・クロスビー、元ホリーズのグラハム・ナッシュの3人で結成。略称はCS&N。1969年、デビュー・アルバム『クロスビー・スティル……
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