ガイドコメント
名曲「マギー・メイ」を収録した通算3作目のソロ・アルバム。71年に全米、全英ともにNo.1を記録した作品。ジャケットはオリジナルの特殊ジャケットを忠実に再現。全10曲収録。
収録曲
01EVERY PICTURE TELLS STORY
1971年、英米のチャートでNo.1を獲得した3枚目のソロ・アルバムのタイトル・チューン。「各々どの絵にも物語があるんだ……」と機知に富んだ歌詞を、前のめり気味のご機嫌なロックンロール・サウンドにのせてシャウトしている。
02SEEMS LIKE A LONG TIME
「助けてほしい、辛い時っていうのは、本当に長く長く感じるんだ……」と安らぎを求める内容で、ゴスペル調のピアノやコーラスが絡んでくるバラード。ロン・ウッドのブルージィなギターも感傷的なトーンで曲に深みを与えている。
03THAT'S ALL RIGHT
04TOMORROW IS A LONG TIME
ボブ・ディランの曲をカヴァー。フォーク・タッチのサウンドをバックに、「彼女が横にいたら、ベッドで安らかに眠りにつけるはずなのに」と、旅での孤独感と恋人への想いが、澄みわたるロッドの声で真摯に伝えられる。
05MAGGIE MAY
全米・全英1位に輝き、一躍名声を高めた1971年の大ヒット曲。自身の体験なのか、年上の女性との恋が終わる心の奥を切々と歌っている。弾むリズムとフォーク・ロック調のサウンドにハスキー・ヴォイスの名唱が絡むポップ・ナンバー。
06MANDOLIN WIND
マンドリンやペダル・スティール・ギターの澄んだ音色が心地よく響く、カントリー・タッチのナンバー。「雨や雪、辛いときもあったけど、僕は君を愛しているんだよ……」と穏やかな歌声で優しい想いを届けてくれる。
07(I KNOW)I'M LOSING YOU
ジェフ・ベック・グループ在籍時にもライヴで演奏されていたテンプテーションズのカヴァー。エモーショナルなヴォーカルと、息の合ったフェイセスのメンバーによるハードな演奏がパワフルに迫ってくる。
08REASON TO BELIEVE
孤高のシンガー・ソングライター、ティム・ハーディンの作品で、大ヒット・シングル「マギー・メイ」はこの曲のB面だった。「何があってもきみを信じる」とロッドの抑制された歌声がずっしりと響くカントリー・ロック調のナンバー。