収録曲
01ホリデイ
ポップ・チャートのトップ20に初めてランク・インした、ジョン“ジェリービーン”ベニテスのプロデュースによるディスコ・チューン。ピュア・エナジーのメンバーによる作品のカヴァーで、マドンナの躍進の序曲となる重要曲。
02ラッキー・スター
タイトルよろしく星が瞬き流れる、煌めきあるアレンジが印象的なアッパー・チューン。まだあどけなさが残るヴォーカルも、強い決意を覗かせて自身が幸運の星だと告げているよう。恋人のマーク・ケイミンズとの別れを記念して作った曲。
03ボーダーライン
シンセサイザーがどっしりと構えたサウンドにグルーヴ感を携えたポップなメロディが映えるナンバー。突き抜けるコーラスはないが、絶妙なバランス感覚で舵取るヴォーカルが懐の深さを感じさせ、爽快な芳香を残す佳曲。
04ライク・ア・ヴァージン
マドンナ初の全米ナンバー1ヒット曲。名プロデューサーのナイル・ロジャースを起用した2ndアルバムからの第1弾シングル。キュートでコケティッシュなヴォーカルで、彼女の強烈な個性を印象づけた名曲。
05マテリアル・ガール
2ndアルバムから「Like A Virgin」に続き、シングル・カットされたナンバー。キッチュでユーモラスなリリックをキュートに歌う。マリリン・モンローの映画『紳士は金髪がお好き』の場面をPVで再現し、話題となった。
06クレイジー・フォー・ユー
マシュー・モディーン主演の学園スポーツ映画『ビジョン・クエスト 青春の賭け』(85年)の劇中歌として使われたナンバー。ディスコ・シーンではマドンナ本人もシンガー役で出演している。恋い焦がれる想いを歌った美しいバラード。
07イントゥ・ザ・グルーヴ
自身主演映画『マドンナのスーザンを探して』テーマ曲。かつての恋人スティーヴ・ブレイとの共作で、映画用のデモ・テイクの良さに急遽発表された逸品。シンセ・サウンドによる快活なグルーヴ感があふれるダンス・チューン。
08リヴ・トゥ・テル
当時の夫、ショーン・ペン主演映画『ロンリー・ブラッド』(1985)テーマ曲となったパトリック・レナードとの共作曲。微かにみえる侘しさとのどかな田園色が色濃く反映された美しいバラードで、映画興行の失態を余所に全米No.1ソングとなった。
09パパ・ドント・プリーチ
ブライアン・エリオットのオリジナルにマドンナが加筆したアルバム『トゥルー・ブルー』のリード曲。10代の少女の妊娠をテーマにした社会性ある詞が、未婚の母を肯定すると揶揄された。一聴して惹き込まれるイントロの扇情的な旋律が印象的。
10オープン・ユア・ハート
ウエスト・コースト風のギター・リフと開放的なメロディが、清々しさを演出するダンサブル・チューン。明朗さを備えたビート上で“心の鍵を開いて”と伸びやかに歌う姿は、マドンナの魅力が最大限に発揮されているといえる。
11ラ・イスラ・ボニータ〜美しき島
「OPEN YOUR HEART」に続く、3rdアルバムからのシングル・カット。新たにプロデューサーとして起用されたパトリック・レーナード、セッション・ギタリストであるブルース・ガイチ、そしてマドンナの共作によるラテン・ナンバー。
12ライク・ア・プレイヤー
同名のアルバムからのシングル・カット。離婚直後ということもあり、詞の内容も心の葛藤がうかがわれる内省的なものとなっている。ゴスペルを取り入れ、まるで救済を求めるかのようなヴォーカルを聴くことができる。
13エクスプレス・ユアセルフ
艶やかなホーンとシェイクするリズム・パートを軸とした、クール&ザ・ギャング風のダンス・クラシック調ナンバー。立ちはだかるものすべてをなぎ倒していく直視的なヴォーカルによって、魅力あるポップスへと昇華している。
14チェリッシュ
オールディーズ・テイストのスウィート・ポップスを、軽快なリズムのR&Bで表現したラブ・ソング。“思いを抱きしめて 歓びを抱きしめるのよ”というハッピーな詞がかえって、当時の満たされない愛で苦悩する彼女を投影しているようだ。
15ヴォーグ
約7500万枚を売上げた(2005年現在)彼女のシングルのうち、最も売上げのあった空前のヒット曲(590万枚)。ヴォーグ・ダンスなる流行をも生んだ80代色の強いエキゾチックなダンスフロア・チューンで、込み上げる昂揚感が堪らない。
16ジャスティファイ・マイ・ラヴ
レニー・クラヴィッツのプロデュースによる、ポエトリー・リーディング風の語り調が官能的なナンバー。幻覚を導くようなタイトなドラミング、アンニュイな佇まいを持ったオーケストラ風シンセの効果で、マドンナのヴォーカルにより恍惚と情愛を感じる。
17レスキュー・ミー
スーパー・ヒット「ヴォーグ」と同コンビ、シェップ・ペティボーンとの共作。その「ヴォーグ」のラインを受け継ぐ、ポエトリー風口調からコーラスへと流れるエキゾチックな旋律が特色。雷鳴の轟きや迫力あるバック・ヴォーカルがより劇的さを加味している。