ミニ・レビュー
秋吉は自伝でパウエルのコピーから脱するのに長い歳月を要したと語っている。だが、このデビュー録音プラス渡米後のトリオ・ライブを耳にすれば、パウエルの影響はあってもマイナスには全然聴こえない。好影響である。ライヴの彼女のMCも初々しい。
ガイドコメント
54年にJATPが来日した際に東京で録音された秋吉敏子のヴァーヴにおける初録音アルバム。スタンダード曲を卓越した見事なテクニックで弾きこなす秋吉には脱帽。世界初CD化。
収録曲
01WHAT IS THIS THING CALLED LOVE?
02GONE WITH THE WIND
03I WANT TO BE HAPPY
04TOSHIKO'S BLUES
05SHADRACH
06SOLIDADO
07SQUATTY ROO
08LAURA
09BETWEEN ME AND MYSELF
10BLUES FOR TOSHIKO
11I'LL REMEMBER APRIL
12LOVER
演奏
秋吉敏子(P)(1)〜(8)ハーブ・エリス(G),レイ・ブラウン(B),J.C.ハード(DS)(9)〜(12)ジーン・チェリコ(B),ジェイク・ハナ(DS)