ミニ・レビュー
ヴォーカルのブルース・ディッキンソン在籍時最後のフェスティヴァルとなってしまった、昨年のモンスターズ・オブ・ロックを完全収録。トリを飾ったアイアン・メイデンの気迫と会場の熱気がじわじわと伝わってくる最高のライヴ・アルバム。買って損なし。
ガイドコメント
カタルシス満点のハード・ロック・サウンドが気持ちいい彼らの廃盤状態だった12作品が、リマスタリング+豪華ブックレット+CDエクストラ+ボーナス・トラック収録で見事に蘇生。これぞ、まさしく“死霊復活”。
収録曲
[Disc 1]
01BE QUICK OR BE DEAD
パワフル&ストレートなアップ・テンポ・チューン。攻撃的だがメロディックなツイン・ギター、直線的で押しの強いヴォーカル、忙しく駆け抜ける疾走ビート……と、ヘッドバンギングを誘発すること必至だ!
02THE NUMBER OF THE BEAST
聖書にある“悪魔の数字666”をテーマとしたヘヴィ・チューン。不気味なナレーションからスタートし、劇的に弾けてパワフルに疾走する展開はなんともドラマティック。サビの“6・6・6…!”は思わずともに叫びたくなる。
03WRATHCHILD
04FROM HERE TO ETERNITY
05CAN I PLAY WITH MADNESS
いきなりキャッチーなサビのコーラスからスタートする、アイアン・メイデン史上もっともポップなナンバーのひとつ。ただし、ノリのよいヴォーカル・パートから強引に切り込んでくるインスト・パートはいかにもメイデンらしい。
06WASTING LOVE
07TAILGUNNER
08THE EVIL THAT MEN DO
ゆったりとした導入部から劇的に幕を開けるメロディアスなメタル・チューン。ノリのいいキャッチーな曲調と壮大な歌い上げ系ヴォーカルとのバランスも絶妙で、ライヴでは大合唱を呼ぶ人気の定番ナンバーでもある。
09AFRAID TO SHOOT STRANGERS
10FEAR OF THE DARK
11BRING YOUR DAUGHTER... TO THE SLAUGHTER
元々はブルース・ディッキンソン(vo)が映画『エルム街の悪夢 パート5』に提供したソロ・ナンバーで、それをアイアン・メイデン仕様にしたもの。覚えやすくキャッチーなサビのリフレインは、ライヴでシンガロング必至だ。
12THE CLAIRVOYANT
スティーヴ・ハリスの印象的なベース・ラインからスタートする疾走ナンバー。キャッチーな曲想を持ちながらもヴォーカルのメロディやギター・フレーズはマイナー調で、唐突にシンガロングを誘うサビの展開も印象的な名曲だ。
13HEAVEN CAN WAIT
14RUN TO THE HILLS
重厚なリフのつづれ織りで幕を開けるノリのいいナンバー。イントロのテーマがツイン・ギターによって増幅され、ドラマティックに歌い上げられる勇壮なヴォーカル・メロディも白眉。ライヴでは必ずクライマックスの盛り上がりを見せる人気曲だ。
[Disc 2]
012 MINUTES TO MIDNIGHT
シンプルなギター・カッティングからスタートするアップ・テンポのメタル・チューン。ドラマティックな曲調とともに叫びたくなるサビが魅力で、ツイン・ギターを効果的に使ったリード・パートも聴きどころだ。
02IRON MAIDEN
03HALLOWED BE THY NAME
不気味な鐘の音をともない、重厚に幕を開ける大作ナンバー。伸びやかに歌い上げるヴォーカルとメロディアスなツイン・ギターの絡みが絶妙で、終盤のテンポ・アップも劇的だ。ライヴでは必ずクライマックスに演奏される定番曲でもある。
04THE TROOPER
高揚感を誘うドラミングでスタートし、印象的なリフから徐々にドラマ性を高め、一気に疾走し始める劇的なメタリック・チューン。勇壮なサウンド・メイクとギャロップするビートが絶品で、サビは大合唱必至の人気曲だ。
05SANCTUARY
06RUNNING FREE