ミニ・レビュー
根強いファンの多いカンポーリ。ゆったりした曲をたっぷりと歌うのは想像できようが、たとえば「中国の太鼓」のような作品でさえも優雅きわまりない。「愛の悲しみ」も徹底して遅いなど、どれも個性的。ピアノもうまくつけている。音質良し。★
ガイドコメント
《ロンドン偉大なる演奏家たち》シリーズの1枚。ベル・カント・ヴァイオリニスト、カンポーリの面目躍如たる名録音が遂にCDで聴ける。こんなヴァイオリンは今では絶対聴けない。
収録曲
01序奏とアレグロ (クライスラー)
02愛の悲しみ (同)
03愛の喜び (同)
04道化師のセレナード (同)
05美しきロスマリン (同)
06ウィーン奇想曲op.2 (同)
07中国の太鼓op.3 (同)
08メヌエット (パデレフスキー/クライスラー編)
09奇想曲変ホ長調 (ヴィエニャフスキ/クライスラー編)
10奇想曲イ短調 (同)
11ベートーヴェンの主題によるロンディーノ (クライスラー)
12カルティエによる狩り (同)
13ジプシー女 (同)
14スペイン舞曲第5番 (グラナドス/クライスラー編)
15コレッリの主題による変奏曲 (タルティーニ/クライスラー編)
16エストレリータ (ポンセ)
17思い出 (ドルドラ)
18タンゴ (アルベニス)
19真夜中の鐘 (ホイベルガー)
20歌の翼に (メンデルスゾーン)
21気紛れ女op.17 (エルガー)
22深い川
23故郷の人々 (フォスター)
演奏
アルフレード・カンポーリ(VN)エリック・グリットン(P)
録音
(1)〜(15)54.10,11 (16)〜(23)54.10,12 56.1