ミニ・レビュー
何と言っても聴きものは「法悦の詩」。2台のピアノによる編曲版で、しかも多重録音を使って岡城千歳が一人で弾いているのだ。スクリャービンのもつ繊細さと極彩色の鮮烈、輝かしさと漆黒の世界。その間を揺らめく心の襞を懸命に演じようとしている。
ガイドコメント
スクリャービンに心酔する岡城千歳が、大作「法悦の詩」の2台ピアノ版に挑戦。コニュスによる編曲に岡城自ら手を加えての1人二重録音というこだわりの1枚。練習曲作品12−8の異版にも注目。
収録曲
01法悦の詩op.54 (コニュス/岡城編による2台ピアノ版・1人2重録音)
022つの小品op.57
03アルバムのページop.58
042つの小品op.59
052つの前奏曲op.67
06焔に向って (詩曲)op.72
075つの前奏曲op.74
08練習曲嬰ニ短調op.8-12 (異版)
093つの小品op.45
104つの小品op.39
114つの前奏曲op.37