ミニ・レビュー
レコード会社移籍第1弾となるマキシ・シングル。デビューからのプロデューサーだったトーレ・ヨハンソンから離れての作品だが、すでにBonnie Pinkとしての個性は揺るぎないものとなっているので、今回も心地よく世界に浸ることができる。★
ガイドコメント
約1年ぶりとなるニュー・シングルのプロデュースは、これまでのトーレから元レンタルズのトム・グリムレイにバトン・タッチ。緩やかに鳴り響くアコースティック・サウンドが癒しの効果バツグン。
収録曲
01shortcut
レーベル移籍後の第1弾シングルに収録された、アコースティック・ギターの音色が心を落ち着かせてくれるインスト・ナンバー。新たな歩みを始めたことへの気負いはなく、リラックスした雰囲気が感じられる。
02Daisy
どこか悩ましげで、同時に爽やかで個性的な歌詞がおもしろいポップ・ナンバー。アコースティック・ギターを前面に押し出した優しいメロディと、いかにもリラックスしているその歌声からは、従来の作品とは少し違った印象を受ける。
03not ready
切なくて、どことなく自嘲気味の歌詞がいかにも彼女らしい、アコースティックなラブ・ソング。かつて負った心の傷を、そっと触れて確かめるような独特の言い回しが、淡々としたヴォーカルによく合うナンバー。
04toughness
いかにもBonnie Pinkらしい、軽快なリフで始まるさわやかなポップ・ナンバー。心を浮き立たせるだけではなく、どこかにトゲを忍ばせているかのような独特の歌詞もまた、彼女らしいオリジナリティを発揮している。
05Hang Glider
恋人への強い想いを、独特の切ない歌詞とさわやかなメロディで歌い上げたラブ・ソング。いつも幸せの絶頂というわけにはいかないけれど、それが本当の幸せなんじゃない? というテーマが込められているかのようだ。