ミニ・レビュー
すでに定評がある「四季」は、近年流行の古楽オケの演奏に比べれば刺激的要素は少ないが、十分に練られた解釈で安定感がある。通奏低音のチェンバロが、程良い厚さのオケのトーンに彩りを添え、この演奏の魅力をさらに増している。マスタリングも好結果。
ガイドコメント
デッカ黄金時代の名録音を最新リマスターで復活させた《デッカ・レジェンド・シリーズ》の1枚。若き日のホグウッド等をブレインにして実現したオーセンティックな「四季」。
収録曲
ヴィヴァルディ:〈「和声と創意の試み」op.8〉
01協奏曲集「四季」〜第1番 ホ長調RV.269「春」
02協奏曲集「四季」〜第2番 ト短調RV.315「夏」
03協奏曲集「四季」〜第3番 ヘ長調RV.293「秋」
04協奏曲集「四季」〜第4番 ヘ短調RV.297「冬」
052つのオーボエのための協奏曲ニ短調RV.535
06ファゴット協奏曲イ短調RV.498
07ピッコロ協奏曲ハ長調RV.443
演奏
ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団 (1)アラン・ラヴディ(VN) (2)ニール・ブラック,チェリア・ニックリン(OB) (2)チェリア・ニックリン(OB) (3)マーティン・ガット(FG) (4)ウィリアム・ベネット(PICC)