ミニ・レビュー
各ディスク堂々70分を越す2牧組ベスト。タイトルから見ても、20周年記念のベストと捉えてよさそう。もちろん内容もそれにふさわしく、彼らの歴史の中の代表曲が網羅されている。時間軸に合わせた曲順になっているので、その変化も感じられやすい。
ガイドコメント
“聖地”福岡での年越しライヴも決行する彼らの2枚組ベスト。デビュー曲「ひとり咲き」から現在までの楽曲を集めたスーパー・ベスト・オブ・ベスト的選曲の本作は、ディープなファンから初心者まで、全部まとめて面倒見ちゃうぜ!! な圧倒的ボリュームだ。
収録曲
[Disc 1]
01ひとり咲き
02万里の河
チャゲ&飛鳥、初期の大ヒット曲。“飛鳥涼のルーツは演歌”と言われているとおり、コブシを効かせた見事なまでの演歌節だが、新感覚なアレンジがただの演歌に終わらせない。
03終章 (エピローグ)~追憶の主題
04男と女
05安息の日々
06MOON LIGHT BLUES
07オンリーロンリー
08モーニングムーン
09黄昏を待たずに
10恋人はワイン色
タイトルからして“アダルト・オンリー”な雰囲気全開。普遍的なメロディ・ラインを持った優れたシティ・ポップとして、世代を超えて新たなファンを獲得し続ける名曲だ。
11WALK
12LOVE SONG
“名曲しか書けない男”飛鳥涼作曲による余裕の名曲。「~いきざまぶった半オンスの拳が受けてる~」など、実はかなり難解な歌詞も飛鳥涼の持ち味。演歌にも通じる独特のコブシ感がソウルフルだ。
13天気予報の恋人
14PRIDE
デビュー10周年を記念してリリースしたアルバム『PRIDE』のタイトル曲で、鈴木保奈美と真田広之共演の映画『ヒーロー・インタビュー』の挿入歌としても有名。シングル・カットはされなかったが、人気の高い曲。
15心のボール
[Disc 2]
01DO YA DO
02太陽と埃の中で
03SAY YES
純愛ドラマの傑作『101回目のプロポーズ』の主題歌として空前のメガ・ヒットを記録した彼らの代表曲。結婚式の定番曲というだけでなく、邦楽史に燦然と輝くJ-POPの金字塔。イントロだけで名曲感たっぷり。
04僕はこの瞳で嘘をつく
それまで、どちらかと言うとバラードのイメージが強かったチャゲアスが、アップテンポで新境地を開いたナンバー。ロック色の強いアグレッシヴなビートを導入して、軽快に歌い上げている。
05no no darlin'
楽譜に書けば一目瞭然。美しい波形を描くエモーショナルなメロディ・ラインこそ“名曲しか書けない男”飛鳥涼の持ち味。うっとりするような美しいメロディの中に、彼のソウル・フレイヴァーがたっぷり詰まっている。
06YAH YAH YAH
一世を風靡したTVドラマ『振り返れば奴がいる』の主題歌として大ヒット。ハイ・テンションなメロディからカラオケの定番としても定着した。サビで拳を高く突き上げて合唱するのが、この曲のマナー。
07Sons and Daughters~それより僕が伝えたいのは
08You are free
09HEART
鈴木保奈美と真田広之が共演したイケイケのトレンディ・ムービー『ヒーロー・インタビュー』のために飛鳥涼が書き下ろした曲。当時ノリにノっていた勢いを反映して、アップテンポで爽快なナンバーに仕上がっている。
10On Your Mark
11めぐり逢い
実はミュージシャンのKATSUMIもこっそり出演していた和久井映見主演のドラマ『妹よ』の主題歌。大ヒットメイカーでありながら、何とも個性的な歌詞を書く飛鳥涼らしい、ピリッとスパイスの効いたラヴ・ソング。
12river
13NとLの野球帽
14no doubt