ミニ・レビュー
ヴィクトリア女王の前で御前演奏するなら何を歌うかという想像から生まれた1枚。言葉の不明瞭や劇的な変化の単調さを指摘するのは易しいが、美しい声がすばらしいテクニックで次々に宙を舞う様子は圧巻。純粋なイタリア趣味に拘泥せずば、満足。
ガイドコメント
《デッカ名歌手オペラ・アリア集》シリーズの1枚。ベル・カント・ソプラノの第一人者サザーランド全盛期の驚異の録音。超コロラトゥーラの難曲ばかり並んだカルトなアルバム。
収録曲
01歌劇「オベロン」~海よ、巨大な怪物よ (ウェーバー)
02歌劇「ル・シッド」~泣け、泣け、わが目 (マスネ)
03歌劇「ディノーラ」~すばやい影「影の歌」 (マイヤベーア)
04歌劇「道化師」~大空を晴れやかに (鳥の歌) (レオンカヴァッロ)
05歌劇「群盗」~私のカルロの胸に (ヴェルディ)
06歌劇「ルイザ・ミラー」~神にそむいた私を罰して下さい (ヴェルディ)
07歌劇「婚約手形」~この心ときめかす喜びを、どうして伝えよう (ロッシーニ)
08歌劇「テンダのベアトリーチェ」~ああ、もし墓に行かずにすんだなら (ベルリーニ)
09歌劇「ユグノー教徒」~おお、美しいトゥレーヌ (マイヤベーア)
演奏
ジョーン・サザーランド(S)リチャード・ボニング指揮 (1)~(8)ロンドン交響楽団(9)キリ・テ・カナワ,ジョセフト・クレマン(S)ユゲット・トゥランジョー(MS)ニュー・フィルハーモニア管弦楽団,アンブロジアン・オペラ合唱団