ミニ・レビュー
ストリングスで静かにはじまりグルーヴィな重低音サウンドへと変化していくさまが、気持ちを高揚させる(1)。地球規模の人類愛を語りかけた壮大な詞に、彼女独特の低く粘り強い歌唱が深みを倍増させる。(3)は愛する彼を包み込みたいと願う、切ないラブ・バラード。
収録曲
01LOVE 2000 (STRAIGHT RUN)
クラッシュするシンバルが印象的で、これまでの安室にはなかったパワフルで叩きつけるようなバック・トラックが魅力。全体的に世紀末を思わせるダークで退廃的な印象の曲だが、歌詞は人類愛を問い直す前向きな内容。
02LOVE 2000 (SYSTEM BREAKDOWN REMIX)
どこか宇宙や未来を思わせる、サイバーな世界感のアレンジ。システムや惑星、未来といった歌詞から想起されるイメージをより具体的に音にした格好で、少しずつ回転数を落としていくラストはまさにシステム・ダウン。
03ASKING WHY
小室哲哉によるラブ・バラード。プログラミングを活かしたサウンドながら生っぽさが漂うのは、美久月千晴をベーシストに迎えたことが大きい。ヴォーカルにあわせ伴奏するような、“歌伴(うたばん)”的なベースが入ったことで、より温かみが活かされたものとなっている。
04LOVE 2000 (インストゥルメンタル)
05ASKING WHY (インストゥルメンタル)