ガイドコメント
デビュー・シングル『アジアの純真』から最新シングル『海へ』まで全てのシングルを中心に、『愛のしるし』『これが私の生きる道』の中国語ヴァージョンも収録した超デラックスなベスト盤。
収録曲
01これが私の生きる道
随所にやりすぎなぐらいビートルズ・フレーバーをちりばめた一曲。しかも、モノラル・ミックスをわざわざ施すという、こだわりぶり。プロデューサーの奥田民生のセンス(遊び?)が光る、非常に奥深き一曲。
02渚にまつわるエトセトラ
知らず知らずのうちに口ずさむ、「カニ食べ行こう〜」の名フレーズが一度聴いたら忘れられない、井上陽水&奥田民生コンビによる一曲。インパクト強めのシュールな歌詞をベタなディスコ調で歌っています。
03アジアの純真
井上陽水作詞、奥田民生作曲&プロデュースの元で生まれた、無国籍で時代不詳なデビュー曲。温度は低いがテンションは高い二人のキャラクターそのままな作りが受けた一曲。ELOへのオマージュがたっぷりなところも話題に。
04サーキットの娘
作詞作曲を手掛けた奥田民生が後にキーを下げずにカヴァーするほど、民生らしいコード展開をみせたロックンロール・ナンバー。ロックンロールの基本を押さえた、米国でも人気の一曲。
05海へと
CMで使用されたことでも話題となった、奥田民生が手掛けたガールズ・ロック・ナンバー。投げやりのギリギリ一歩手前のようなヴォーカルと少しばかりひねくれたメロディには、あとを引くような中毒性がありあり。
06愛のしるし
スピッツの草野正宗作詞作曲、奥田民生プロデュースの元で生まれた、ティンパニの“ダンドン・ダンドン”が特徴的な4ビート・ナンバー。いい意味で二人の脱力キャラクターそのままな、コミカルで遊び心を感じさせる一曲。
07ネホリーナハホリーナ
8分のバック・ビートをバキバキに活かした軽快なポップ・ロック・ナンバー。楽しくもどこか懐かしいサウンドは彼女たちならではだが、ここでもその精神は炸裂! 夏の砂浜にぴったりの1曲に仕上げている。
08Stray Cats Fever
タムタムをふんだんに使ったハードなドラムと歪みまくったディストーション・ギターが印象的なロック・ナンバー。ハチャメチャに明るく、さりげなくカッコ良い。韻とビートを重視した“軽い”歌詞が、彼女たちの歌声と相まってフワフワと風に漂う。
09たららん
「たららんらん〜」と肩の力の抜けた“のほほん”としたサビが、彼女たちのかわいい面を引き出した心温まるナンバー。安らぎたい午後のひと時にはピッタリな、おおらかな雰囲気を持った一曲。
10とくするからだ
16ビートがビンビンと突き刺さるようで気持ちいい、軽快でスピーディなナンバー。語尾に“〜しょう(例えば「トリコにさせましょう」など)”を重ねて韻を踏ませつつ、深い意味がありそうでない、不意にチクリと心に突き刺さる歌詞に、やみつきになること請け合い。
11日曜日の娘
タツノコプロ・アニメ『タイムボカン』の主題歌を彷彿とさせる、ズンドコ・ベースがユーモラスなナンバー。ルバート風に(感情に任せたフリーなテンポで)挿入されるフルートやトランペットが、往年の歌謡曲を思わせる懐かしい趣。どこまでも無責任な歌詞もカワイイ。
12MOTHER
シンプルでありながらもなぜか心に深く残る、懐かしい世界が満載の、奥田民生節炸裂のほんわかナンバー。1回聴くだけで、少年時代の甘酸っぱい思い出がふつふつと蘇ってくること間違いなし。
13V・A・C・A・T・I・O・N
おしゃれフレンチ風ポップス・クリエイターとして名を馳せている元ピチカート・ファイヴの小西康陽が作詞・作曲を担当した、キュートなポップ・ナンバー。渋谷系オシャレ・ポップスが吉村由美のキャラクターによって妙な説得力を持つPUFFY風味全開の1曲だ。
14Honey
亜美が作詞を担当した、フワフワした趣のコーラス・ナンバー。「ミスター・ムーンライト」を意識したとしか思えない“ズンジャカ・ギター”と雲を掴むようなドリーミーなアレンジに彩られたコーラス・ワークが気持ちよい。かわいらしい歌詞が、PUFFYのイメージにぴったりだ。
15夢のために
奥田民生お得意の韻を踏んだ歌詞が、メロディとリズムを200%引き出している、ギター・ポップ。裏に隠された意味や啓蒙的な言葉は1ミリも含まれないであろうこの歌詞を読み解こうとしても無意味。言葉の海に溺れるだけでも楽しめる1曲だ。
16パフィーdeルンバ
タイトルに偽りなし! 直球一直線、ひねらず飾らずど真ん中、恐ろしいほどにそのまんまのルンバ・ナンバー。PUFFYのふたりが手がけた歌詞とルンバのリズムが相まって、聴いているだけで足がステップを踏んでしまうこと請け合い。
17ジェット警察
小さな地球を飛び出して、壮大な大宇宙へひとっ飛び。もちろん歌っている彼女たちにはみじんの気負いもなし。伸びやかなメロディにハードなギター、その上に乗っかる脱力系ヴォーカル……。PUFFYサウンドの王道ナンバーだ。
18誰がそれを
アルペジオでつま弾かれるアコースティック・ギターに乗せて、女性らしい物憂げな表情で歌い上げるしっとりとしたバラード・ナンバー。一文ではなく一センテンスの羅列で聴かせる歌詞は、奥田民生の真骨頂。美しい1曲だ。
19これが私の生きる道 (北京語ヴァージョン)
アレンジや楽器演奏はそのままに、歌詞だけを北京語に翻訳。すっかりオリエンタルな雰囲気に満たされる、彼女たちの大ヒット曲の別ヴァージョン。彼女たちが持つワン・アンド・オンリーな魅力は、何語で歌っても変わらない。
20愛のしるし (北京語ヴァージョン)
♪デン! ドン! デン! ドン! の、ティンパニーからはじまる天下御免の大ヒット曲が、北京語ヴァージョンで蘇った。曲の雰囲気やアレンジはそのままに、ヴォーカルだけリテイク。言語が変わった違和感は一切なく、どこまでも自然なのはふたりのオーラのなせる技。