ガイドコメント
ライヴ・アルバムをはさんでリリースされた、2000年発表の9thアルバム。先行シングルとなった「口笛」「NOT FOUND」をはじめ、ミスチルらしいメロディアスなナンバーが満載。時代を彩る珠玉のポップ・ナンバーの目白押し。
収録曲
01CENTER OF UNIVERSE
アルバム『Q』の1曲目を飾った曲。打ち込みのリズムをバックに、冒頭でゆったりとアコースティック・ギターがストロークしたかと思えば、予想もつかないほどの高速ビート+鳥肌メロディがサビで待ち構える仕組み。
02その向こうへ行こう
03NOT FOUND
アコースティック・ギターのシンプルなストロークにはじまり、やがて怒涛のロック・グルーヴになだれこむ迫力の傑作。「今日はNOT FOUND〜」と叫ぶフレーズは、デジタル時代ならではのポップな発明。
04スロースターター
05Surrender
最高傑作と名高い『Q』に収録された激渋&男泣きのバラード。ミスチル史上、最高のレイド・バック・サウンドと呼べるブルージィな演奏、生々しいヴォーカルで、愛の苦しみを切々と綴っている。
06つよがり
ミスチルのラヴ・ソングの中でも極めて悲痛な印象を残す楽曲。恋愛の果てに到達するような情けない男の姿が、ザラついた渋い演奏と、搾り出すようなヴォーカルで表現され、ある種の男性には涙なくして聴けない逸品。
07十二月のセントラルパークブルース
08友とコーヒーと嘘と胃袋
まるで吉田拓郎を思わせるような饒舌メロディに、ファンキーなビートが絡まった異色作。日常を切り取ったような独り言的な歌詞の中に、ドキリとするようなメッセージが含まれている。
09ロードムービー
ロック的なナンバーでありながら、どうしようもなく切なく、寂しげなメロディがたまらないミスチルの隠れ名曲。バイクで夜の街を疾走する歌ではあるが、イケイケなムードは皆無。愛の苦しみが切実と描かれている。
10Everything is made from a dream
11口笛
ミスチルの最高傑作との呼び声も高い2000年発表の切ないラヴ・ソング。恋人への想いを、照れのない言葉で綴りながら、それでも拭えない孤独感が漂う“愛”の形を象徴の高みにまで押し上げた歌詞に涙腺をやられる。
12Hallelujah
静と動の使い分けが見事な曲で、まるでサザン・ソウルのバラードのように感情を振り絞る静かなAメロに聴き惚れれば、サビで豪快なエレキ・ギターが入ってきて“Hallelujah”の大合唱。
13安らげる場所
ミスチルの最高傑作と名高い名盤『Q』のラストを飾ったバラード。ピアノ伴奏のシンプルな曲だが、とにかく歌詞が絶品で、1曲の中に孤独や悲しみと、喜びや幸福感が混ざり合っている。