ガイドコメント
世界のロック・シーンに存在をアピールし、初めてのミリオン・セラーを記録したロック史上に残る名盤。マット・ランジがプロデュースを手がけ、完成度の高いサウンドに仕上がっている。
収録曲
01HIGHWAY TO HELL
ボン・スコット期のAC/DCを代表するナンバー。シンプルなリフとゆったりとしたタメの効いたリズム、スコットのしゃがれ声とともに歌いたくなるサビ……。そのすべてが隙間を活かした音像の中に無駄なく配されている。
02GIRLS GOT RHYTHM
ひたすら繰り返されるギター・リフが印象的な、ファンキーでダンサブルでさえあるハードなナンバー。小気味良いリズムの上に乗るボン・スコットの熱いヴォーカルが、楽曲をグイグイと引っ張っている。
03WALK ALL OVER YOU
豪快なギターが炸裂するロック・ナンバー。ヘヴィでダークな導入部からいきなりハードなリフでそのままの勢いで突っ走るかと思いきや、サビに入ると再びダウナーなテンポ・ダウンとなる展開が絶妙。ギター・ソロもパワフル!
04TOUCH TOO MUCH
ブギーのノリを持ったハード・ロック・チューン。AC/DCらしいヘヴィな曲調でありながらも、ヴォーカル・メロディもギター・ソロもメロディアスで、後半ではキャッチーなコーラス・パートも披露している。
05BEATING AROUND THE BUCH
攻撃的なギター・リフで押しまくるヘヴィ・ロックンロール・チューン。シンプルでクールなハード・ボイルド色の強いバッキングの上に乗るボン・スコットのヴォーカルが、実に男臭くてシブい。
06SHOT DOWN IN FLAMES
シンプルなギター・リフとタイトなドラミングでひたすら楽曲を引っ張る、いかにもAC/DCらしいハード・ロックンロール・チューン。ボン・スコットがしゃがれ声で曲名を連呼するサビも定番のパターンだ。
07GET IT HOT
ファンキーなギター・リフを軸にひたすらシンプルに突き進む、典型的なAC/DC流ハード・ブギー・ナンバー。無駄を省き、裸のロック魂で勝負するかのような、2分半にも満たないコンパクトさも実に潔い。
08IF YOU WANT BLOOD (YOU'VE GOT IT)
熱きヴォーカルと豪快なギター・ワークが堪能できる、いかにもAC/DCらしいハード・ブギー・ナンバー。エモーショナルに弾きまくるアンガス・ヤングのギター・ソロも聴きどころのひとつだ。
09LOVE HUNGRY MAN
強烈なフックもなく、どちらかというと地味な印象が強いものの、一聴しただけでAC/DCだと分かるシブさを備えたナンバー。アンガス・ヤングのギターとボン・スコットのヴォーカルの相性の良さも言わずもがなだ。
10NIGHT PROWLER
ダークでヘヴィなAC/DC流スロー・ブルース。ボン・スコットのいぶし銀のヴォーカルはもちろんのこと、イントロからブルージィなソロを炸裂させるアンガス・ヤングのギター・ワークも負けず劣らずシブい!