ガイドコメント
93年のデビュー以来、常にトップの人気と話題をさらったガールズ・ヴォーカル・ポップのパイオニア、ジュディマリ。2001年3月に惜しくも解散した彼女たちの歴史を完全収録したベスト盤。
収録曲
[Disc 1]
01Over Drive
“走る雲の影を 飛び越えるわ”というサビのフレーズが有名な、YUKIのイメージに合った元気いっぱいのロック・ナンバー。一般的には、この曲によって彼らがブレイクを果たしたと言われている。
02ラッキープール
6thアルバム『WARP』収録。いかにも夏が似合いそうな元気いっぱいの曲で、YUKIのロリータ的な魅力が爆発している。その一方で解散をほのめかすような歌詞に、ファンは胸が詰まる思いだったろう。
03クラシック
ベスト・アルバム『FRESH』にも収録された、彼らの代表曲の一つ。「今アツイキセキが〜」というキャッチーなサビの部分は誰もが聴き覚えのあるメロディだろう。バンドのキャリアにおいて最大のセールスを記録した。
04motto:- MOTTヨ -
6thアルバム『WARP』収録曲。集めた断片を貼り合わせたような抽象的な歌詞と、一風変わった個性的なメロディが印象に残るロック・ナンバー。これまでのJAMのイメージとはちょっと違った魅力を照らし出している。
05くじら12号
サッカーW杯フランス大会の頃にさまざまなメディアでへヴィ・ローテーションされた、彼らの代表曲の一つ。弾けるような若さが詰まったパワー・ポップで、とことんポジティヴなエネルギーに圧倒される。
06KYOTO
3rdアルバム『MIRACLE DIVING』収録。優しいストリングスと、バンドのルーツとも言うべきパンキッシュな部分が見事に融合している。TAKUYA(g)の地元、京都・鴨川の美しい風景が浮かんでくるような美しい曲。
07夕暮れ
08RADIO
初期から中期のJAMを代表するようなガールズ・パンク/ロックのイメージをガンガン押し通す、力自慢系の楽曲。「woo can you hear me?」というア・カペラのイントロが印象に残る。
09Hello!Orange Sunshine
2ndアルバム『ORANGE SUNSHINE』収録の、どことなくチープな雰囲気のあるパンキッシュ・ナンバー。四六時中バカ騒ぎしているような、女の子らしいパワーに満ちたバンド初期の代表曲の一つ。
10手紙をかくよ
別れた恋人への感謝の気持ちを綴った甘酸っぱいラヴ・ソング。思い出を昇華するときのスッキリした気持ちに混ざった、言葉にできない寂しさがじんわりと滲んでいる。記憶の底に沈んだ思い出をすくいあげてくれるような優しい曲。
11イロトリドリ ノ セカイ
美しい歌詞が印象に残る、切ないポップ・チューン。元々はTAKUYAが自身のプロジェクトであるROBOTSのために作った曲だったが、YUKIが歌いたがったためにJAM名義の曲となったとのこと。
12Cheese“PIZZA”
13ラブリーベイベー
280万枚という特大セールスを記録した4thアルバム『THE POWER SOURCE』収録曲。聴いてるだけで元気が湧いてくるようなパワー・ポップ。異なる音階を行き来するようなYUKIのヴォーカルが面白い。
14おめでとう
シングル「クラシック」のカップリング曲。YUKIの軽快なヴォーカルが映える爽やかなポップ・チューン。ちょっとくらいの辛いことなら楽々乗りこえてしまいそうな、しなやかな強さが伝わってくる。
15ステレオ全開
[Disc 2]
01そばかす
3rdアルバム『MIRACLE DIVING』に収録。それまでの曲とはちょっと歌い方の違うYUKIのヴォーカルが印象に残る曲。これほどキャッチーなナンバーをたった3日で作り上げたというのだから恐れ入る。
02小さな頃から
2ndアルバム『ORANGE SUNSHINE』に収録された、彼らの代表的なバラード・ナンバー。誰もが感じる行き詰まりのようなネガティヴな感情を乗り越えて行こうという力強さが、落ち着いた曲だからこそ伝わってくる。
03散歩道
5thアルバム『POP LIFE』に収録された、切ないミディアム・テンポの楽曲。ガールズ・パンク的なイメージから出発し、その後もノリのいいロック・ナンバーを作ってきた彼らの、ある意味到達点とも言えるだろう。
04LOVER SOUL
5thアルバム『POP LIFE』収録。曲の構想は2ndアルバム制作の頃にできていた、という蔵出し的名曲。「だんだん不思議な夜が〜」という特徴のある歌い出しが印象に残る、バンド活動終盤を代表するヒット曲。
05BLUE TEARS
06ジーザス!ジーザス!
5thアルバム『POP LIFE』収録のパンキッシュなロック・ナンバー。好きになった彼には彼女がいた、という可愛く切ない歌詞が、ガーリーなYUKIのイメージにピッタリ。女子中高生は必ず聴くべし。
07クリスマス
2rdアルバム『ORANGE SUNSHINE』に収録された、毎年寒い時期になると街中で耳にする定番クリスマス・ソング。かわいくて切なくて、元気になる恋の歌。もう若くない人も、トキメキが欲しい時はどうぞ。
08ドキドキ
3rdアルバム『MIRACLE DIVING』に収録。元気のいいギターのリフに始まり、さらに元気のいいYUKIのヴォーカルが映えるポジティヴな(?)失恋ソング。タフな女の子のイメージをうまく表わしている。
09BATHROOM
10風に吹かれて
4thアルバム『THE POWER SOURCE』収録曲。メロディの合間にふと郷愁みたいなものを感じさせる、情緒的なミディアム・ナンバー。前向きな歌詞に勇気づけられること間違いなしの佳曲。
11DAYDREAM
12あたしをみつけて
13自転車
2ndアルバム『ORANGE SUNSHINE』収録。中学生くらいのころを思い出させるような、センチメンタルで胸がキュンとなるような曲。曲中に自転車のベルの音を使ったりと、遊び心もチラリと見える。
14Brand New Wave Upper Ground
約1年間の活動休止を経た2000年2月発表のシングル曲。バンド初期への回帰を思わせる超ハイ・テンションなロック・ナンバーで、バンドの動向を心配していたファンの不安を楽々と吹き飛ばした。
15エゴイスト…?