1stアルバム『my name is AI』のオープニング・トラック。生後6ヵ月のAI自身の泣き声が収録されている45秒のイントロダクション。無邪気に母親と会話する様子は幼い子供そのものだが、自分の名前をハッキリとこたえる声は1歳とは思えぬほど力強い。

不安定なデジタル・サウンドとともにこちらにゆっくりと迫ってくる、AIからのメッセージ風オープニング。高まる期待を裏切らないスムースでグルーヴィなR＆Bチューン・ナンバーで、随所で聴こえる泡が弾けるような音が心地よく響く。

2人の間で揺れ動く恋心を綴った歌詞を艶っぽく歌い上げるミディアム・バラード。オープニングのマイナー調のキーボードの音色が不安定な心の中を表わしているようだ。日本語と英語を巧みに使い分けて女心を表現するヴォーカルは、当時19歳とは思えない迫力。

2ndシングルは、ポジティヴな歌詞をスムースなラップと交えながら綴るアップ・テンポな応援ソング。AIのヴォーカルもさることながら質の高いバック・コーラスとの絡みにも注目！ 聴けば聴くほど、力がみなぎってくる1曲だ。

3rdシングルのR＆Bヴァージョン。好きな人との輝いた日々を描いた歌詞に、思わず共感してしまうナンバー。ピアノやストリングスのアレンジがより心弾む様子を思わせ、オリジナルとはまた趣が異なるバラードに仕上がっている。

失意の淵から救ってくれた人への感謝とあふれる想いを綴った歌詞を切々と歌ったミディアム・バラード。キャッチーなメロディで「君を守っていく」と歌う、凛としたヴォーカルが胸を打つ。バック・コーラスとのハモリもGood！

愛しい人への届かぬ想いを綴った歌詞を深みのあるヴォーカルで切なく心を打たせる、珠玉のスロー・バラード。ズンッと重く響くベース・ラインが曲の輪郭をハッキリと浮き立たせ、儚い想いを表わすような柔らかいキーボードの音色が涙を誘うナンバー。

今まで傍で支えてくれた人はもういない。だからこそ「強くなる」と決意する姿が美しい、凛とした女性を思わせる歌詞に共感してしまうスロー・バラード。流麗なキーボードにのせて、微妙に変化する女心を情感豊かに歌い上げている。

力強いピアノをバックに、神様への感謝を朗々と歌うゴスペル・ソング。「Thank you」と繰り返すなかに込められた、AI自身のあふれる感謝の念が切々と伝わってくる。45秒ほどのインタールードだが内容は濃い。

SOUL'd OUTのDiggy-MO'をフィーチャーしたリズミカルなナンバー。コミカルな歌詞で男女の言い争いを表現する。オープニングの電話のダイヤル音とマイナー調のストリングスが不安を煽り、今後の二人の出来事を示唆しているようだ。

寂しげなギター・ソロの音色が響きわたり、余韻を残すオープニングが印象的なミディアム・バラード。全編英語の歌詞だがスムースで聴きやすい。AOGUのよどみなく流れるようなラップとAIの切なげで趣のあるヴォーカルが心に響くナンバーだ。

愛しい人の元に戻りたいと願う切ないリリックに胸を締めつけられるスロー・バラード。バック・コーラスとの絡みも美しく、哀愁が漂う。多彩で伸びのあるヴォーカルが想いの深さを思わせるナンバーだ。

低く迫力のあるハスキー・ヴォイスでの力強いラップに圧倒されるが、サビはメロディックで深みがある、メリハリを効かせたナンバー。ドスドスと響く低音が「大切な人を想う気持ちは誰にも負けない！」という強い意志を思わせる。

デビュー・シングルは、「失敗してもいいじゃない、自分らしくいこうよ」と勇気をくれるポジティヴ・ソング。高音の響きの豊かさに圧倒されるヴォーカル、控えめながらも奥行きのあるバック・コーラスとの絡みが美しい、ミディアム・バラード・ナンバー。

低くうなるようなベース・ソロのオープニングに煌びやかで軽快なホーン・セクションが印象的なアッパー・チューン。ビッグ・バンドをバックにしても映えるハスキーで力強いヴォーカルは圧巻！ スピード感あふれるパワフルで目の覚めるようなナンバーだ。

美しい旋律のストリングスをバックにAI自身が関わってきた人すべてに向けたメッセージ・トラック。「信じていれば、どんな奇跡も起きる。私を支えてくれてありがとう」と、流麗な英語で語る30秒ほどのインタールード。

教会に響きわたる賛美歌を思わせる壮大なア・カペラのオープニング。「私は運命の彼に出会えて幸せ」と、喜びと愛があふれるスロー・バラード。クラシカルな雰囲気が漂うが、ビートの効いた低音層がアクセントとなり、華やかで心温まるナンバーに仕上がっている。