ミニ・レビュー
シンガーとしてだけでなく、時代を象徴する女性との印象も強いが、そういった周囲の視線とは異なり、むしろ自分自身の葛藤を通過することで表現された6作目。ここに込められた溌溂とした雰囲気は彼女の人間性をも物語る。完成度の高さは見事。
ガイドコメント
85万枚を売り上げた『LOVE LIFE』から1年。hitomi待望のニュー・アルバムがついにリリース。テレビCMやドラマ主題歌を6曲も含み、まさに2001年の集大成となった。
収録曲
01COSMIC WORLD (intro)
02Ele pop
昔のTVゲームみたいな電子音とディスコ・サウンドを融合させたかのようなアレンジが、派手で可愛いアップ・テンポなポップ・ナンバー。エフェクトをかけて少しキンキンしてるhitomiの声が超キュート。
03SAMURAI DRIVE
04IS IT YOU?
05Primary
出だしはまるでピチカート・ファイヴのようなキラキラ・ポップ。しかしサビはhitomi節ともいえるような、疾走感にあふれたメロディ。一見繋がりそうにない両者が自然に融合している、不思議な一曲。
06Hi Hi Hi
07OPEN MIND
宇宙を想像させるような打ち込み音にヘヴィなギター音が重なる、ちょいロックなナンバー。開放感のあるメロディはまさに「OPEN MIND」にふさわしい。彼女独特の弾けるような高音がカワイイ。
08I am
アニメ『犬夜叉』のオープニング・テーマで、勢いを感じるナンバー。若干攻撃的なアレンジングにも関わらずポップさが失われていないのは、hitomiの可愛い声によるところが大きい。
09プラスティック タイムマシーン
聴いているとやたらと元気になる一曲。底抜けに明るいポップなメロディを、真っ直ぐな高音で歌い上げている。作曲は、hitomiがカヴァーした「SAMURAI DRIVE」で一気に知名度を高めたCUNE。
10WHY?
11果てしない悲しみ
主人公と自分を重ね合わせて感情移入してしまいそうな歌詞が見事。切なく美しいメロディと、それを引き立てるロック・アレンジは、ポルノグラフィティなどのプロデュースも手がける本間昭光によるもの。
12INNER CHILD
どことなく懐かしい印象を受けるメロディに、重低音が響くゴージャスなアレンジがカッコいい。hitomi自身が出演する男性下着のCMソングに使用されており、少し意味ありげな歌詞も要チェック。
13innocence
14リトル モア