ガイドコメント
「Dearest」「Endless sorrow」「UNITE!」「NEVER EVER」「M」といった、大ヒット・シングル・ナンバーを収録した4thアルバム。女の子が唸りそうな説得力抜群の日本語にこだわった歌詞と力強いヴォーカルが光る。
収録曲
01I am...
詞曲とも自身が手掛けたアルバム『I am...』のタイトル・ナンバーにしてリード・トラック。純度の高いしとやかでシンプルなメロディに決意表明をみるような詞が、強く胸の芯を穿つミディアム・スロー・ナンバー。
02opening Run
アルバム『I am...』のオープニング「I am...」と「Connected」をつなぐCMJKによるインスト・ナンバー。1分弱と短いが、タイトでややヘヴィな前曲のイメージを爽やかに解きほぐして次曲へつなげている。
03Connected
作曲・アレンジは、トランスで世界を席巻したロッテルダム在住のプロデューサー、システムFことフェリー・コースティン。浜崎あゆみのカタカナ詞とトランス特有の異空間へ走るナイト・ラウンジ感が妙にハマった意味深なナンバー。
04UNITE!
23thシングルは、疾走するギター・リフと低空を駆け抜けるベース・ラインがクールなロック・チューン。カノン・スタイルで歌う“自由を右手に 愛なら左手に”のクライマックスに、彼女の新しい意識の萌芽が結実している。
05evolution
しっとりとしたキーボードやギター、“ラララ”とスキャットする緩やかなイントロから、スピード感のあるロック・サウンドへと展開する20thシングル。殻を打ち破ってきたようなサウンド変貌は、彼女の自我の進化の表われかもしれない。
06Naturally
悲哀の情感を持ったメランコリックなメロディが、エッジの効いた体感速度の高いサウンドと絶妙にマッチしたナンバー。ラストの“今ならありのまま行けそう”という詞に、ネガティヴな過去を清算し覚醒した彼女が見えるようだ。
07NEVER EVER
08still alone
シンプルなロック調の淡々としたギター・リフに、蝶がひらひらと舞うようなキーボードのアクセントが映えるミディアム・チューン。全体的にネガティヴな詞も、塞ぎ込む手前で希望を見出すようなサビが重々しさを消している。
09Daybreak
ロック調ミディアム・スロー・チューンの25thシングル。次第に夜明けを迎える情景を描いたサウンドは、一歩ずつ輝きを取り戻す自身を暗に示しているかのよう。一度タメを置きクライマックスへ昇る展開は清々しささえ感じる。
10taskinlude
11M
ミリオンセラーとなった19thシングルは、CREA名義で自身が初めて作曲したミディアム・チューン。ヴァースの静からコーラスの動への展開がダイナミックかつドラマティック。タイトルの“M”は“MARIA”のこと。
12A Song is born
13Dearest
心を揺さぶるピアノの旋律からはじまるイントロが胸を締めつけるミディアム・スロー・バラード。どこか絶望感を背負いながら微かな幸せを追い求める彼女ならではの詞には、説得力以上のものを感じる。2001年レコード大賞受賞曲。
14no more words
“いつだって敗者でいたい”という犠牲的で暗澹とした詞とは逆に、陽光の輝きに包まれるようなメロディのミディアム・スロー・バラード。苦悩を乗り越え、あるべき自己に気づいた彼女の成長を感じる。映画『犬夜叉 時代を越える想い』主題歌。
15Endless sorrow (gone with the wind ver.)