ガイドコメント
トラッシュ/スラッシュ・メタルの傑作となった、86年発表作品。過激な歌詞が注目を集め、リリース時にトラブったものの、無事メジャー第1弾に。ツイン・ギターの構築美は今聴いてもカッコイイ。
収録曲
01ANGEL OF DEATH
スレイヤーの代表曲であるだけでなく、スラッシュ・メタル史上に残る名曲。冷酷に刻まれる激烈なリフ、暴虐感を煽る超速のビート、邪悪な咆哮が渾然一体となり、緩急をコントロールした楽曲構成を含め、すべてが完璧というほかない。
02PIECE BY PIECE
ヘヴィなギター・リフで幕を開け、スラッシュ・ビートに転じて以降は、ひたすら突進しまくるナンバー。わずか2分足らずの小曲だが、その破壊力は尋常ではなく、すべてをなぎ倒して突き進んでいく。
03NECROPHOBIC
激速のリフで押しまくるファスト・スラッシュ・チューン。キレ良く突っ走るビートへ言葉を詰め込んだシャウトが乗り、わずか1分40秒の尺しかないにもかかわらず、狂気に満ちたギター・ソロまで披露している。
04ALTAR OF SACRIFICE
パンキッシュな攻撃性に満ちた2分50秒のスラッシュ・メタル・ナンバー。粘りつくシャウトは暴虐なビートに乗って冒とくの言葉を吐き出し、炸裂するギター・ソロはこれでもかと狂気の旋律をまきちらしている。
05JESUS SAVES
オリジナル・アルバム『レイン・イン・ブラッド』では、前曲「アルター・オブ・サクリファイス」からメドレーで繰り出されるヘヴィなスラッシュ・ナンバー。不穏なムードをたたえたミッド・テンポから激速ビートへの展開は、血みどろの狂気へといざなう。
06CRIMINALLY INSANE
07REBORN
不穏なムードのイントロ・リフから高速のスラッシュ・メタルへと転じる激烈ナンバー。あまりに速過ぎるビートに、ヴォーカルは言葉を乗せ切れず悪戦苦闘……。しかし、そのつんのめり具合もしっかりとアグレッションに転化されている。
08EPIDEMIC
凄まじいドラム・フィルからザクザクのギター・リフが弾き出されて幕を開けるスラッシュ・ナンバー。ストレートな曲調に乗るヴォーカルはやけにリズミックだが、切り込んでくるギター・ソロはやはり狂気に満ちあふれている。
09POSTMORTEM
不気味でヘヴィなリフからスタートするアグレッシヴ・チューン。ミッド・テンポでグイグイと押しまくる前半部が明けると、暴虐のスラッシュ・ビートが待ち受けており、そのままエンディングまで一気に駆け抜ける。
10RAINING BLOOD
雷鳴の轟きが地獄の風景と重なり合い、うなりをあげると同時に激烈なスラッシュ・メタルが炸裂する、スレイヤーの代表曲。3分足らずの本編に暴虐のドラマが詰め込まれ、エンディングの盛り上がりは稲妻とともに血の雨が降り注ぐがごとしだ。
11AGGRESSIVE PERFECTOR
12CRIMINALLY INSANE