ブラック・クロウズ / グレイテスト・ヒッツ1990-1999 [再発][廃盤]

ガイドコメント

約10年のキャリアを総括したブラック・クロウズ初のベスト・アルバム。5枚のオリジナルからの絶妙な選曲。彼らのかっこよさが存分に堪能できる、ストレートなロックンロール作品集。

収録曲

01JEALOUS AGAIN

どこか牧歌的なギター・イントロや、小気味良いピアノの音色、絶妙にレイドバックしたリズムなど、古き良きアメリカン・ロックの雰囲気漂う、聴き心地の良いR＆Rナンバー。彼らの故郷ジョージア特有の、南部の香り漂う一曲。

02TWICE AS HARD

リッチの渋くブルージィなギター・ワークが冴える、ミディアム・スローのパワフルなロック・ナンバー。哀愁を帯びたメロディを声高らかに歌い上げるクリスのヴォーカルが胸に残る。初期の代表曲のひとつ。

03HARD TO HANDLE

オーティス・レディングのカヴァーで、今やライヴでは定番となっている彼らの代表曲。ミドル・テンポの跳ねたグルーヴに、ソウルフルなヴォーカル、シャープなギター・ソロなど、一聴すれば病みつきになること請け合いの爽快なロック・ナンバー。

04SHE TALKS TO ANGELS

リッチが17歳の時に書いた、しっとりとしたバラード・ナンバー。流麗なアコースティック・ギターの調べや、“天使と会話する彼女”の哀しみをわびしげに歌うクリスのヴォーカルに、切なく心奪われる。

05REMEDY

南部の香りを前面に押し出した、ミドル・テンポのブルージィなロック・ナンバー。彼らの最大の魅力であるレイドバックした独特のグルーヴに、パワフルなギター・サウンドと渋い女声コーラスが絡み合っている。

06STING ME

心地良いトーンで聴かせるクールなギター・リフに、しゃがれたクリスのヴォーカルやブラックな女性コーラス。泥臭さを強調しつつ70年代の雰囲気をにじませた、シンプルでノリの良いロックンロール・ナンバー。

07THORN IN MY PRIDE

穏やかなサザン・ハーモニーの落ち着きが心地良い、ゆったりとしたナンバー。ブルーズを基調にしたサウンドの湿っぽさが、まるで雨上がりの土の上を歩いているかのような独特の趣を醸し出している。

08BAD LUCK BLUE EYES GOODBYE

憂いを含んだクリスの渋い歌声と、もの悲しさ漂うムーディなサウンドが心に沁みる、ウエットなバラード。静かな前半から、パワフルな女性コーラスとともに徐々に高まる曲の展開に、ジワジワと引き込まれる。

09A CONSPIRACY

かつて“陰謀”というタイトルで日本でもシングル化された、激しくもメロディアスに聴かせるクールなロック・ナンバー。練られたリズム構成の中で交差するエネルギッシュなクリスの歌声と、美メロのギター、華麗なキーボード・ソロなど、聴き応え十分。

10WISER TIME

クリス＆リッチ兄弟による美しいハモリのコーラスや、湧いて流れ出すようなギター・プレイが紡ぎ出す極上のメロディ・ライン。優しく包み込むような雄大なバラード・ナンバーで、彼らのバラードの中でも特に人気の高い一曲。

11GOOD FRIDAY

キリスト受難の記念日を意味する“GOOD FRIDAY”。その日に別れようとする男女の儚い恋を歌った、寂しげなスロー・ナンバー。哀愁のブルース・ハープと、もの悲しいメロディ・ラインが深く胸を打つ。

12BLACKBERRY

ファンキーなグルーヴにクリスのノリノリのシャウト、多様なブレイクを取り入れたユニークな構成。遊び心に溢れた愉快なナンバーで、思わず体ごとハミングしたくなるハッピー＆クールなファンク・チューンだ。

13KICKIN' MY HEART AROUND

99年発表の『バイ・ユア・サイド』から先行シングルとしてもリリースされた、骨太のサウンドで駆け抜けるエネルギッシュなロックンロール・ナンバー。初期エアロスミスを彷彿とさせるクラシック・ロックの雰囲気を持った、ドライヴ感溢れる一曲。

14GO FASTER

アップ・テンポのノリの良いビートに、ストレートかつエキサイティングなロック・サウンドが躍動する、疾走感抜群のロックンロール・ナンバー。口ずさみやすい軽快なコーラスも相まって、ライブでは1、2を争う人気の一曲。

15ONLY A FOOL

ゆったりと落ち着いたリズムに、耳をくすぐるようなライトなギターのメロディ、それらを彩るパワフルなホーン・セクションとソウルフルなバック・コーラス。エモーショナルな味わいのミディアム・スロー・ナンバーだ。

16BY YOUR SIDE

ブルージィなギター・リフや柔らかなキーボードの音色、女性コーラスの美しいハーモニーなど渋く落ち着いた前半から、徐々にヴォルテージが上がってハード・ロックへと移りゆくさまが最高にクールなミディアム・ナンバー。

アーティスト

ザ・ブラック・クロウズ
クリス・ロビンソン（vo）、リッチ・ロビンソンの兄弟を中心にアトランタで結成された米国のクラシック・ロックの伝統を継承するロック・バンド。1990年のデビュー・アルバム『シェイク・ユア・マネー・メイカー』、92年の2nd『サザン・ハーモニー……