ザ・ミュージック

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ザ・ミュージック
CD
ミニ・レビュー
2002年のフジ・ロックで2度目の来日を果たした話題の英新人のファースト。グルーヴ感あふれるダンサブルなヘヴィ・ロックからメランコリックなバラードまで、若いバンドながらも温故知新的なギター・ロックは、今という時代だからこそ新鮮に響く。
ガイドコメント
2002年7月“フジ・ロック”にて2度目の来日を果たした英ザ・ミュージックのデビュー・アルバム。身体を直撃するダンサブルでグルーヴィなサウンドは、ロック新世代の台頭を予感させる。
収録曲
01THE DANCE
1stアルバム『ザ・ミュージック』のオープニング・トラック。鳴り響くノイジーなギターにまとわりつくグルーヴィなリズム。タイトルどおりの“踊れるハード・ロック”がリスナーの前に突如として現れた衝撃のナンバー。
02TAKE THE LONG ROAD AND WALK IT
冒頭からリピートされる印象的なギター・リフも、曲全体から湧いてくるグルーヴ感を考えると、スパイスの一部に過ぎないと言える。険しい道を歩き始めることに対しての決意表明を歌っているが、決してうさん臭くならないところがクール。
03HUMAN
高音のリフやワウを用いたAメロは神秘的ですらあり、ザ・ミュージックのクリエイターとしてのセンスがうかがえる。後半のダイナミックな展開は「ノリ」という言葉では片付けられないほど感動的で、ロバート・ハーヴェイのシャウトは涙腺を刺激する。
04THE TRUTH IS NO WORDS
ザ・ミュージックが最も得意とするグルーヴ感にあふれたハード・ロック・ナンバー。Bメロ「The the...」の曲タイトルを単語毎に連呼する斬新なフレーズは、表現方法として非常にクールで「天才」という言葉も似合うほど。
05FLOAT
冒頭の高音ギターは、絶頂のダンス・フロアをさらに煽るかのようないきおい。軽快なビートに乗せた独特の「うねり」も健在のザ・ミュージック流ダンス・ナンバー。中盤のロバート・ハーヴェイの余裕たっぷりのアドリブが心憎い。
06TURN OUT THE LIGHT
シンプルなマイナー・コードで展開されるブルージィなナンバー。ザ・ミュージックが得意とする、ダイナミックなサウンドとは異なるアプローチだが、ロックのルーツであるブルースを独自の解釈で表現した興味深い試みだ。
07THE PEOPLE
ギター・リフとダンス・ビートが並走して向かってくるコシのある一曲は、グイグイと攻めてくる姿勢が痛快。歌詞は一読、ラヴ・ソングのようだが、じつは9時から5時まで働く毎日との決別を促す転職推奨ソング。
08GETAWAY
小刻みなアルペジオと最小限のドラムで始まる冒頭が、都会の夜を連想させるよう。抑え目のハイトーン・ヴォイスもクール。徐々に増してゆくグルーヴがピークに達した瞬間、演奏がフル・ヴォリュームで爆発する展開が聴きどころのドライヴィン・ナンバー。
09DISCO
タイトルからは連想できない気だるいブルース・スタイルでスタート。めまぐるしいリズム・パターンの転換と縦横無尽に暴れるギターの絡みが聴きどころだ。「伝えたいことがあるんだ」というシンプルな歌詞に、強いメッセージ性が感じられるナンバー。
10TOO HIGH
高すぎる望みに挑戦することができない者たちへ歌ったナンバー。荒削りながらもダイナミック、そして何よりエモーショナルなエンディングのプレイは必聴。歌詞以上にリスナーに何かを感じさせる迫力がある。
11ALONE
全編アコースティック・ギターの弾き語りがメインのセンチメンタルなナンバー。失った恋人に対する後悔にも似た想いを切々と歌っており、ロバート・ハーヴェイの繊細な一面が垣間見られる。
仕様
※〈CDエクストラ〉内容:Let Love Be The Healer (video)Disco (Live)
タイアップ
  • 「THE PEOPLE」 - TBS「ランク王国」エンディングテーマ
アーティスト
  • ザ・ミュージック
    1999年に結成された英国リーズ出身の4人組ロック・バンド。CDデビュー前から『NME』誌の絶賛を受け注目を浴び、2002年に1stアルバム『ザ・ミュージック』を発表。ギター・バンドでありながらも、電子音を多く用いたダンサブルなナンバーを披……
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https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
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