ガイドコメント
KinKi Kidsの堂本剛が2002年8月に発表した初のソロ・アルバム。収録曲のほとんどを本人が作詞・作曲、ギターを弾いて歌うのが似合う剛らしい1枚。タイトルの「ロッソ・エ・アズーロ」はイタリア語で「赤と青」のこと。
収録曲
01さよならアンジェリーナ
02Purity
03GIRASOLE
04歩き出した夏
静かなピアノの音色と“ありのままの僕を愛して”と話し掛けるように歌うところから始まるラヴ・ソング。後半、ストリングスやバンドが入り感動的な展開をみせるサウンドは、静かで深い愛情を表わしているようだ。
05We never know
ドライヴがかかったセンスのよいギター・リフが全体にフィーチャーされたギター・ロック。リズミカルな楽器隊と、いい具合に力の抜けた堂本のヴォーカルが、バンドの大きなグルーヴを生み出している好楽曲。
06街
満を持して発表された堂本作詞・作曲によるデビュー・シングル。自分が一人の若者として必死に世の中を生きていることが投影されたリアリティのある詞、憂いのあるメロディ・ラインは新人とは思えない秀逸さだ。
07花
アコギ、パーカッション、キーボードというシンプルな音のみで構成されたやわらかな楽曲。“愛”という大きなテーマも重くならないよう、言葉選びや歌い方をさりげない形で表現。音の持つ世界を最大限に生かした一曲。
08Panic Disorder
09溺愛ロジック (New Mix)
10Luna
サウンド面に東京スカパラダイスオーケストラのメンバーを迎え、強力な勢いを出した“攻め”のスカ・ナンバー。灼熱の太陽の下、燃え上がる欲望と理性がせめぎあう不器用な男の心情を、悩ましげに歌っている。
11あなた
“あなた様”“傍に居とう御座います”など文学的な口調で愛の言葉をしたためた“恋文”のような愛の歌。時に荒ぶり、時に甘さを見せる感情豊かな声は、聴く者の胸をせつなく締めつける。1stアルバム収録曲。
12心の恋人