ミニ・レビュー
hitomi初のベスト・アルバム。とは言え、初期の「CANDY GIRL」「BUSY NOW」などは、新録でまとめて[2]に収録されているので、純粋なシングル・コレクションではない。同じタイトルの写真集も2002年9月に発売になった。
ガイドコメント
94年のデビューから8年目を迎え、2枚組ベストをリリース。ヒット曲の軌跡をたどるDISC1とリアレンジ&ヴォーカル新録からなるDISC2の構成。同発のDVDもお見逃しなく。
収録曲
[Disc 1]
01LOVE 2000
“Qちゃん”ことマラソン選手の高橋尚子がオリンピック直前に聴いていたことでも有名な、hitomiの代表的な一曲。聴いているだけで元気とヤル気が湧いてくる、底抜けに明るいアッパー・チューン。
02there is...
切ないメロディから光が差すような明るいサビへシフトする、彼女が得意とするタイプのラヴ・ソング。揺れ動く弱い気持ちと迷いを越えようとする強い気持ちとを表現する歌詞が、メロディとしっかりリンクしている。
03キミにKISS
インパクトのあるサビで始まる19thシングル。hitomiの前向きな歌詞がストレートに響いてくる名曲。極上のポップ・メロディに、アレンジャーの渡辺善太郎が鍵盤とストリングスでさらなる魅力を与えている。
04FAT FREE
ドラムとタンバリンの音が軽快に響く、爽やかさにあふれた一曲。人材サービス企業『アデコキャリアスタッフ』CMソングに起用され、サビ部分の「おとなしい女がイイなんて 都合がイイだけでしょ」という歌詞が、妙にCMにハマっている。
05MARIA (LOVE LIFE version)
06体温
不思議な熱をもったミディアム・テンポ・ナンバー。遠くまで伸びるような歌唱法が魅力のhitomiだが、それを抑え優しく歌う彼女の声は温かく可愛い。曲全体にかかるノイズも良い効果をもたらしている。
07IS IT YOU?
優しい雰囲気のミディアム・ナンバー。少し悲しげなAメロから、音の広がりが壮大で美しいサビへの展開は鳥肌モノ。“信じられるものを見つけた時の強さ”が歌から伝わってくる。フジテレビ系ドラマ『できちゃった結婚』主題歌。
08SAMURAI DRIVE
関西のインディーズ・バンド、CUNEのナンバーをカヴァーした一曲。オリジナルは超カッコいい爽やかで疾走感のあるロック。それを完璧に自分のモノにして、女らしい可愛らしさもプラスしているhitomiはスゴイ。
09innocence
逆境に立つ人に勇気を与える、応援歌的ナンバー。聴く人の気持ちを和らげる、ゆったりとしたリズムが心地よい。クラシカルなピアノから静かに始まり、徐々に音が増えていくにつれ、こちらの気分も高揚する一曲。
10I am
11Understanding
小さくジャンプしたくなるようなポップさにあふれた曲。「いつも先の見えないゴールを 探しあてる為 走ってる」という歌詞がCX系オリンピック放送『ソルトレーク 2002』のイメージ・ソングとしてハマっている。
12WHY?
明るくポップなメロディに、シンセサイザーの古めかしいピコピコ音がかわいい。子どものイタズラのようなアレンジとは裏腹に、歌詞の内容は深い。それにしても、hitomiの声は機械音全開の曲にも似合う。
13君のとなり (thermo plastic version)
[Disc 2]
01CANDY GIRL (SELF PORTRAIT version)
02BUSY NOW (SELF PORTRAIT version)
03in the future (SELF PORTRAIT version)
04GO TO THE TOP (now & then version)
05problem (SELF PORTRAIT version)
06by myself (SELF PORTRAIT version)
07Vibes
08flow (6.14 Budokan Live version)