ミニ・レビュー
ここでは1次予選((2))から本選((1))までの記録が収められている。実に切れの良い溌剌とした演奏で、ラフマニノフも素晴らしいが、ショスタコーヴィチもなかなかの快演だ。まとめのむずかしいシューマンのソナタもまずまずだろう。今後が楽しみである。
ガイドコメント
2002年6月に開催されたチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝を果たした上原彩子。ピアノ部門では日本人初、女性としても史上初の優勝という快挙だった。本人も「会心の出来」と語ったラフマニノフが聴きもの。
収録曲
01パガニーニの主題による狂詩曲op.43 (ラフマニノフ)
02ロマンス ヘ短調op.5 (チャイコフスキー)
03ワルツ・スケルツォ イ長調op.7 (チャイコフスキー)
04ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調op.14 (シューマン)
05ピアノ・ソナタ第1番op.12 (ショスタコーヴィチ)
演奏
上原彩子(P) (1)マルク・ゴレンシテイン指揮 ロシアン・シンフォニー・オーケストラ