ミニ・レビュー
ガット弦にエンドピン付きのチェロとエラール・ピアノ、鈴木と小島の熟成のデュオは“歴史的”の接頭語を寄せ付けないほどに生き生きと演じている。19世紀末に書かれた小品を中心に集められた選曲は誰の耳にもごまかしの聴かないチョイスゆえ、何とも意欲的。
ガイドコメント
バロック・チェロの名手、鈴木秀美が、18世紀仕様のオリジナル楽器を用いて、19世紀から20世紀初頭のロマンティックな小品を弾く。「ロマンス」をキーワードに、鈴木の歌心を味わう。
収録曲
01ロマンスop.69 (フォーレ)
02ロマンスop.62 (エルガー)
03愛のあいさつop.12 (エルガー)
04歌の情景 (ヴェルクマイスター)
05ロマンツェop.5 (ポッパー)
06シシリエンヌop.78 (フォーレ)
07夢のあとにop.7-1 (フォーレ)
08アンダルーズop.54-4 (ポッパー)
09セレナードop.54-2 (ポッパー)
10愛の情景op.12-3 (ハーバート)
11セレナードop.3 (ハーバート)
12ロマンス (ハーバート)
13エレジーop.17 (グラズノフ)
14カプリースop.79e-1 (レーガー)
15小さなロマンスop.79e-2 (レーガー)
16無言のロマンスop.23 (ダヴィドフ)
17孤独op.9-1 (ダヴィドフ)
18わが母の教え給いし歌op.55-4 (ドヴォルザーク)
19こもりうた (外山雄三)